「103万円の壁」ってナニ?専門家は『配偶者控除』の周知が不十分と指摘 国民民主の玉木代表が「最重点」とする問題をモデルケースで解説
熊本放送
■「年収103万円の壁」ってナニ? そもそも「103万円の壁」とは年収が103万円を超えると、所得税が発生するというものです。 【画像を見る】「103万円の壁」で感じる働きにくさは? /「夫の年収500万円」のモデルケース キャスター「扶養に入っている人が働く時は、所得税が引かれて手取りが減らないよう『働き控え』をするという話も耳にしますね」 この年収の壁が、年末を控えた今、働き手にも雇用側にも立ちはだかっています。 ■議員が揃って訴える「年収の壁」問題 10月に行われた衆議院議員選挙、熊本1区で当選した自民党の木原稔(きはら みのる)議員が最後に訴えていたのが「年収の壁」の問題です。 自民党 木原稔衆議院議員「年収が106万円とか130万円を超えてしまうと、保険の問題なんですけど、かえって手取りが少なくなる。こんなおかしな制度は変えないといけない」 そして12日、103万円の壁の見直しなどをめぐり自民党、公明党の与党と国民民主党の本格的な協議が始まりました。 国民民主党 玉木雄一郎代表「最も期待の高い103万円の基礎控除等の引き上げには最重点の力点を置いて取り組みたい」 ■「壁があるからシフトに入りづらい」 アルバイトやパートとして働く人たちは、見直しの動きが進む「年収の壁」について…。 大学3年生 アルバイト「壁があるから(アルバイトの)シフトが制限されるというか入りづらい」 大学3年生 アルバイト「時給も上がってしまったので、超えないように調整をするつもり」 大学2年生 アルバイト「私は超えないんですけど、友達が『103万超える』と周りで話しています。親から超えたら(税金が)高くなるからやめてとは言われます」 30代 パート「年末調整前にシフトが入れないという形になるとか、職場でもパートさんたちで話し合いながらシフトを組まなければいけないから結構大変だなと」 年収の壁があることで、「働きにくさ」を口にする人がいました。 ■クリスマス迫る繁忙期にシフト調整「申し訳ない」 熊本市東区にある洋菓子店。旬の果物を使ったケーキや焼き菓子を求めて多くの客が来店します。焼き菓子を作っているパート歴5年の高島実季(たかしま みき)さんも働き控えをしなければいけない1人です。