英国人記者が断言「日本代表の質はアジアで圧倒的。ケイト・ナカムラ…サブもだ」ただ“ライバル弱体化”は「日本の有益にならない」と懸念
オーストラリア戦こそ1-1のドローだったものの、森保一監督率いる日本代表は鬼門の敵地サウジアラビア戦に勝利するなど、順調にW杯切符への航海を続けている。アジアサッカーを熟知する英国人記者マイケル・チャーチ氏は現状をどう捉えているか。オーストラリア戦をチェック後、本音で記してもらった。〈翻訳:井川洋一〉 【写真】「“あの女性アイドル”が日本代表にウットリ…」「三笘のドリブル、写真がブレるほど速すぎ…敬斗もカッコイイ」などナンバー撮影・W杯予選写真を全部見る
勝ち点差5…もっと広がっていてもおかしくない
5ポイント──W杯アジア最終予選のグループCで、首位の日本と後続の間に横たわる勝ち点差だ。4試合を終えた現在、もっともタフに見えるグループで他の組よりも大きな差がついているが、現在の日本の力と各国の現況を考慮すれば、もっと広がっていたとしてもおかしくはない。 直近の相手のオーストラリアでは、グレアム・アーノルド前監督がエネルギーとアイデアを失い、先月に辞任。後任のトニー・ポポビッチ監督が選手たちを奮起させ、現実的な手法を用いていなければ、埼玉スタジアムから勝ち点を持ち帰ることはできなかったはずだ。 ポポビッチ新監督によって、サッカールーズ(オーストラリア代表の愛称)はより強靭になった印象だ。現在の同代表には、技術的な才能よりも、フィジカルや精神的な強さを特長とする選手たちが揃っている。現役時代にサンフレッチェ広島などで活躍した元DFの指揮官は、鉄の意志と強固な組織力をチームに植え付けている。
今の日本は雰囲気を…ケイトがそうだった
10月15日の日本戦でも、開始からすぐに新監督の影響が見て取れた。 5バックを敷き、その前には4人のMFを並べ、カウンターアタックを狙う。森保一監督率いる日本は、同等レベルの相手にこうした戦術を用いられると、手こずることが多い。カタールW杯のグループステージでドイツとスペインを下しながら、引いて逆襲を狙ってきたコスタリカに敗れたように。 取り立てて危険にも見えなかったルイス・ミラーのクロスを、集中力を欠いた谷口彰悟が自らのゴールに蹴り入れてしまったとき、2年前のコスタリカ戦が頭をよぎった。だがアジアレベルでは、今の日本の選手層は群を抜いており、試合のリズムや雰囲気を一気に変えられるサブが何人もいる。 この日はそれが中村敬斗だった。 スタッド・ランスでプレーする24歳は、左サイドを巧みに突破して鋭いボールを入れ、キャメロン・バージェスのオウンゴールを誘った。 日本はこの得点を含め、最終予選の4試合で75分以降に6ゴールを決めている。1点差だけでは、今の日本から逃げ切るのは至難の業だ。 また今回の日本のスクアッド(陣容)のうち、実に22人が欧州のクラブに所属している。かたやオーストラリアには、欧州でプレーする選手が4人。しかもそのほとんどがレギュラーではない。個々のクオリティーの差は圧倒的だ。
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