アンデスビエントが7馬身差圧勝、田口騎手は母親の誕生日にうれしい重賞初制覇/関東オークス
<関東オークス>◇12日=川崎◇Jpn2◇ダート2100メートル◇3歳牝◇出走11頭◇1着賞金3500万円◇1、2着馬(地方所属馬に限る)にスパーキングレディーカップの優先出走権 1番人気のアンデスビエント(西園正)が7馬身差で逃げ切り、重賞初挑戦にして初制覇を飾った。田口貫太騎手(20)にとってもうれしい重賞初勝利。西園正都調教師(68)は関東オークス初制覇となった。 好発からハナを取って10頭を引き連れた。「ペースもだいぶゆっくり入れたので」と田口騎手が振り返ったようにマイペース。最後の直線で後続を引き離しにかかると、みるみる差を広げて独壇場となった。「これだけの馬を任せてくれた皆さんに感謝。終始物見をしていたけど、しっかり走り切ってくれました」とパートナーをたたえると、「今日は自分の母の誕生日。育ててくれた両親はじめ皆さんに感謝して、海外でも騎乗できるジョッキーになっていきたい」と思いを口にした。西園正都師は重賞3勝の母アンデスクイーンも管理。「8勝したお母さんを継げるように育てていきたいです」と、3歳ダート女王の今後に期待を込めた。【渡辺嘉朗】 ◆アンデスビエント ▽父 ドレフォン▽母 アンデスクイーン(タートルボウル)▽牝3▽馬主 (株)グリーンファーム▽調教師 西園正都(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 6戦3勝(うち地方1戦1勝)▽総獲得賞金 5440万円(うち地方3500万円)▽▽馬名の由来 母名の一部+風(西)。父名(中国語で追い風)より連想 ●勝負服 <ミスカッレーラ=2着>御神本訓騎手 今日はスタートも出た。馬体重もまだまだ戻り切っていないなかで、これだけのパフォーマンスができたのは収穫。ようやく復調の兆しが見えてきた。 <グラインドアウト=3着>赤岡修騎手 手前を替えるのが下手だけど、左回りの方が替えやすい。まだ向正面で替えづらかったので、そこが改善されてくればもっと走ると思う。 <シンメルーブス=4着>西啓騎手 浦和の1400メートルよりはこのぐらいの距離でもいいですね。成長も感じました。 <プリンセスアリー=5着>森泰騎手 クラシックを使ってきた疲れがあるのかな。距離は問題なかった。 <ローリエフレイバー=6着>笹川翼騎手 スタートからイレ込んでいた。2100メートルもこなせなくはないと思うけど、すべて初めてだったから…。力はあるので、これからだと思う。 <イゾラフェリーチェ=8着>戸崎圭騎手 道中の感じは良かったですけど、向正面に入って手応えが怪しくなった。パワーというよりも芝の軽い方がいいんじゃないかな。ここまで負けるではないと思う。 <クリスマスパレード=9着>石川裕騎手 状態は良かった。ただ返し馬から砂が合わないのかなという感じはしました。取りたいポジションは取れたけど、道中の進みはそんなに良くなくてあの形。本来の芝で頑張っていければ。 <メイショウヨシノ=10着>団野大騎手 距離も一気に延びてどうかと思ったけど、大丈夫そうだった。ただ途中から右前の歩様に違和感を感じて、そこから付いていけなくなった。