虎のソナタ 最後の場にさせない「大山コール」 思いよ届け!!2008年「ハマの番長」のように
サッカー天皇杯の決勝は神戸が1-0でG大阪を破って頂点に。頂上決戦が関西ダービーになって、サッカー好きの友人が興奮していた。 「去年は野球の日本シリーズが阪神VSオリックス。阪神なんば線対決で盛り上がってたけど、ことしはサッカーの年や」 長年のプロ野球担当してきた立場としては、ちょっぴり悔しい。 1年前。岡田監督が就任1年目で阪神は日本一。対するオリックスもパ・リーグを3連覇して、黄金時代の到来を予感させていた。 「来年も当然、関西決戦」と無責任な予想をしていたが、まさか両チームともに優勝を逃して、両監督がそろって辞めてしまうとは…。 ちょうど1年前の2023年11月23日は阪神、オリックスが合同で優勝パレードを行った日。午前中に神戸をパレードした阪神が、午後から大阪・御堂筋を南下。オリックスはその逆パターン。沿道を埋め尽くしたファンからの声援が「おめでとう」ではなく「ありがとう」だったことも、強く記憶に残っている。 「あっ、そうか。もう、あの日から1年が経ったんですね。岡田監督が監督でなくなっていることが、一番ビックリですよね」 当番デスク・白石大地も感慨深げだった。 パレード当日のデスク白石の任務は「万が一に備えて(出発地点の)淀屋橋からゴールまで、とりあえず見守れ」だったそうだ。 「御堂筋は近づけないぐらいの群衆だったので、一本東の筋を南下しながら見ていました」 いろんな取材があるもんだ。とにかく、サンスポは総動員だった。 トラ番サブキャップ原田遼太郎は、さすがに「パレードの日」はしっかり覚えていた。 「先日も、トラ番仲間と話していたんですよ。1年前は優勝パレード。ことしはファン感謝デーだな、と」 どちらも、虎党が大喜びする日ではあるが、喜びの程度が違いすぎる。 「あっという間の1年ですね。あの頃は、とにかくイベントの取材が次々とあって。さらに表彰式は阪神の選手ばかり。同時進行で優勝旅行の取材準備があったりして、バタバタでした。それに比べるとことしは…」 忙しすぎるのも辛いが、優勝を逃した空虚感も悲しい。