フィードバックしてくれない上司を気にせず成長するコツ3つ
「フィードバックなくして成長なし」というのは事実です。 フィードバックとは成果を可視化したもの、もっと主観的に言えば成果に対するリアクションです。フィードバックがなければ、その後の改善は見込めません。 とりわけ仕事に関しては、ちゃんとやれているのか、結果につながっているのか、そしてまた、今後も成長し、より一層高みを目指すには何をすればいいのかを知る必要があります。 ところが、往々にしてあらゆるレベルで、上司から部下へ適切なフィードバックがなされておらず、これが本人のやる気喪失や業務の差し戻し、ひいては成長を妨げかねない不安感を引き起こしていることが、学際的な研究やエグゼクティブ・コーチとしての筆者の経験からわかっています。 上司から明確なフィードバックがもらえない場合でも、以下の3つのガイドを参考にして、成功への道を描いてください。
1. 自社の包括的な事業戦略を理解する
自社の事業戦略への理解を深めることで、組織の大きな目標に沿った仕事を優先し、組織のビジョンや目標に合致した行動が取れるようになります。 さらに、自身の役割がどんな価値を直接的にもたらしているかを十分に理解すると、自分の業務が顧客やステークホルダーにどうインパクトを与えているか、また組織全体の成功にどう貢献しているかが実感でき、モチベーションも高まります。 また、消費者の動向や需要の変化、あるいは自社の地位を揺るがしかねない競争相手の出現、社内の経営陣の交代など、組織に影響を及ぼしかねない市場の変化を読み取り、迅速に適応する能力にもつながります。 これらの要因はいずれも、あなたの役割や仕事で重視するべきことを変える可能性があります。 さらに、組織の戦略目標を熟知していると、自分自身で意思決定がしやすく、リーダーシップを発揮しやすくなります。 職能レベルや情報にアクセスできる度合いにもよりますが、組織の戦略に対する理解を深めるには、積極的に時機をうかがい、戦略会議に参加、経営陣に定期的にフィードバックを求め、CFT(クロスファンクショナル・チーム)に関わっていくことが肝要です。 業界のトレンドや競合他社の動きが把握できているとさらに理解が深まります。またイントラネットなどで、自社の戦略に関する文書や過去のデータにアクセスすることもできるでしょう。 加えて、社内メンターの支援が得られれば、自社の戦略により即した方向で自分の職務を遂行・貢献できるよう実践的なアドバイスを得ることができるでしょう。 ビジネスに積極的に関わり、その戦略を明確に把握できれば、自社の将来に対してよりコミットメントが高まり、共通のゴールに向けてますます効率的に働けるようになります。