ロコ・ソラーレ初戦勝利!韓国チームとの延長制す 吉田夕梨花が3週間前の手術から復帰「どれだけ恵まれているか実感した」
「カーリング・アルゴグラフィックスカップ」(29日、アルゴグラフィックス北見カーリングホール) 1次リーグが行われ、22年北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレが韓国のTeam Haに延長戦の末7-6で勝利した。 ロコ・ソラーレは今大会が今季2大会目。前週のアドヴィックスカップではリードの吉田夕梨花が腎臓結石の術後のため欠場し、“異例”の3人で戦い抜き、4位だった。今大会から吉田夕が復帰している。 序盤はきっ抗した展開が続き、2-2で迎えた第4エンドで不利な先攻で1点スチール。第5エンドは1点に抑えたが、第6エンドでスチールされてしまった。勝負どころの第7エンドで、スキップの藤沢五月が繊細なショットを決めて一挙3点を獲得。6-4とリードを奪った。 第8エンドでは2点を許し、6-6。延長のエキストラエンドでは藤沢がラストショットをきっちり獲得した。 吉田夕は、手術について「一番最初は東京に行く空港で体調を悪くしてしまって、チームが一緒だったので助けてもらいつつ、救急車も呼んで運ばれたスタートだった。それが3週間前の話だった」と明かした。急な手術となり「毎日動いていた人間が24時間ベッドの上にいること自体が精神的にも来ますし、体はよくなると分かっていたんですけど、メンタル的な部分で落ち込む時間があったのでそこが一番きつかった」。ただ、チームの温かい声かけもあって、現在は試合に出るまでに戻すことができた。 試合復帰したことで「いい試合ができて良かった。アイスに立つことがどれだけ恵まれているか実感した」と笑顔。藤沢も「4人いるありがたさ、夕梨花がいる強みは感じました」と感謝していた。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪切符がかかる今季へ、吉田夕は「しっかり戦うシーズンになれば」と意気込んだ。