JAL機長2人、運航前の検査でアルコール検知 成田空港行きが3時間遅延 社内規定を上回る量を摂取
日本航空(JAL)は10日、今月1日に運航した豪州メルボルン発成田空港行きのJL774便(乗客103人)について、機長2人から運航前の検査でアルコールが検知され、出発が3時間11分遅れたと発表した。同社は国土交通省航空局に報告した。 同社によると、同便に乗務予定だったパイロット3人のうち2人からホテルで行った事前検査でアルコールが検知された。その後、アルコール量が0・00ミリグラムになったと確認できるまで検査を重ねたため、出発に遅れが生じた。 運航後の聞き取り調査で、2人が社内規定の制限を上回るアルコール量を摂取していたことも判明した。同社は「当事者と関係者への聞き取りを進め、必要な対策を速やかに実行していく。迷惑と心配をかけたことを深くおわびする」とした。 同便は現地時刻の午前7時20分に出発予定だったが、同10時31分に遅れた。ボーイング787-8型機で、客室乗務員は8人。 同社を巡っては4月下旬、米国発羽田空港行きの便に乗務予定だったパイロットが酒に酔って騒ぎを起こした影響で欠航が生じた。