張り線を仕上げて次はお楽しみのデカール貼り…のはずが問題発生!【達人のプラモ術<ブリストル・ブルドッグMkⅡ>】
複葉機のキモである張り線を機体に取り付けたことで、ぐっと密度感がアップして、いい感じに完成が近づいてきたブリストル・ブルドッグ。しかしここにきていろいろとトラブル発生しました。いや一筋縄では完成させてはくれないようです。 【製作手順を画像で詳しく見る】
■ピアノ線を使った張り線 その2
前回、ブルドッグの張り線は、極細0.2mmのピアノ線を使用して、張るのではなく部位に応じて必要な長さにカットしてはめ込んでいると書きました。これに関して「それぞれカットするピアノ線の長さはどうやって決めているのか?」といったご質問を頂きました。 金属線をカットしてはめ込みタイプの張り線の場合、デバイダーで翼間や支柱間の長さを確認して必要な長さにカットすると言われてもいますが、今回のブルドッグでは、長めにカットしたピアノ線を使用する部位に合わせて最適なサイズになるように、いうとこの「現物合わせ」で都度長さを調整しながらカットしています。 さらに言えば、キット張り線の取り付け位置にはガイドの凹みがあるので、それをさらにピンバイスで穴を深くしており、そこにカットしたピアノ線をたわませて穴にはめ込んでいるため、実際の長さより0.3~0.5mm程度長くカットしています。
■張り線にベストな素材とは?
また別の方からは、今回のような金属線をはめ込む張り線と、テグスやリギングを使った張り線はどちらがやりやすいのか? といったご質問を頂きました。 これは機体やスケールによってもやり方や使用素材も変わるので、一概に今回のピアノ線はめ込みがベストですよとは言えません。あくまでも個人的な経験値から、今回の1/48ブリストル・ブルドッグは極細ピアノ線をはめ込むやり方ベストではないかとオススメしている次第です。 テグス(釣り糸)を使った張り線は丸まりグセが強いので、ビギナーには扱いづらいかもしれません。少々高価なのが辛いのですが、メタルリギングやストレッチリギングは扱いやすいので愛用しているモデラーが多いのも事実です。 大事なことは、ひとつのやり方に固執するのではなく、いろいろな素材ややり方を試して、製作者が使いやすいアイテムを選べば良いのだと思います。