警察が公開した証拠品（写真：マカオ司法警察局）

　マカオ司法警察局は7月18日、車上荒らしで高級腕時計を盗み質入れしたとして20代のマカオ人の男を逮捕したと発表。 　同局によれば、同月15日未明、マカオ半島北部の公共駐車場に2日前から停めていた自家用車を取りに行ったところ、車内にあった約32万香港ドル（日本円換算：約640万円）相当の高級腕時計1本がなくなっているのに気づき、ロックをかけ忘れて盗まれてしまった可能性もあるとの被害通報が寄せられたとのこと。 　通報を受けた同局が捜査に着手し、まもなく容疑者の男の割り出しに成功。17日午後、マカオ半島北部の黒沙環エリアで逮捕に成功したという。 　その後の調べで、男は腕時計を盗んだ後、マカオ半島新口岸地区の質店で質入れして2万5000香港ドル（約50万円）を獲得してからカジノへ行くも全額負け、友人から借金をして時計を買い戻した上、マカオ半島中区にある別の質店で再度質入れして18万香港ドル（約360万円）を獲得し、これについてもカジノで全額使い果たしていたことが判明。 　同局では、男を加重窃盗及び相当巨額詐欺の罪で検察院送致する方針。なお、男は車上荒らしの常習犯だったとした。 　マカオではしばしば車上荒らしが発生しており、ロックをせずに車から離れて被害に遭ったケースも多く報告されている。本件を受け、同局では日頃から車両の窓やドアが正常に作動するか確認して不具合があれば速やかに修理を行うこと、車内に貴重品を残さないこと、車両から離れる際は短時間であってもしっかり防犯措置を講じることなどを通じ、財産の安全を確保するよう累次の呼びかけを行った。