保険料が高すぎるので整理したい。生命保険・医療保険・学資保険・自転車保険・火災保険のうち、どれなら解約してもよいでしょうか?
目的別に保険に加入する
前項までは、人に対する生命保険について記述しましたが、保険は生命保険だけではなく、物などに対する保険の「損害保険」もあります。火災保険や自転車保険は、損害保険の一種になります。 火災保険は、自分の家で出火した場合に保険の対象となります。加えて、隣の家などから火が広がった場合にも、自身が契約している火災保険を使わなくてはなりませんので、加入しておく必要があるといえます。 一方、冒頭で「義務化している自治体が広がっている」と紹介した自転車保険は、必ずしも入らなければいけないわけではなく、「損害を与えた相手に対する補償があればよい」とされています。 そのため、正確には「絶対に自転車保険に加入しなくてはならない」、というものではありません。例えば、火災保険や自動車保険などの特約にある「個人賠償責任保険」に加入していれば、問題ありません。 また損害保険は「実損てん補」になりますので、同じ補償が複数あったとしても、全て保険金が出るわけではなく、実際の損害を上限としたうえで保険金が支払われます。したがって、同じ補償がある場合には、それらをひとつにすることで、無駄な保険料を払わなくてもよくなります。
医療保険は必要?
「医療保険は必要ない」という意見を聞くこともあります。これは「日本では公的な医療保険制度があるので、民間の医療保険に加入する必要がない」ということです。しかし場合によっては、「公的な医療保険制度だけでは十分とはいえない」とも考えられます。 公的な医療保険には、病院などの医療機関にかかったときに窓口負担が軽減できる仕組みに加えて、けがや病気で仕事を休まなくてはならなくなった場合の収入の減少を少なくする仕組みもあります。 ただし「収入が全くなくなるわけではない」とはいっても、病気やけがで入院や手術を行うとなると、費用がかかります。この費用負担ができるくらいの資力(財力)があれば問題ないのでしょうが、なかには高額な手術を行うことで病気が治る可能性や、治療が長期化する可能性も考えられます。 そのようなときに、民間の医療保険に加入しておくことで、本来よりもさらに少ない負担で済むことも考えられます。