ボクシング 重里侃太朗と山口仁也が最強挑戦者決定戦の前日計量クリア 無敗対決でともに必勝誓う
プロボクシングの日本スーパーフライ級最強挑戦者決定戦8回戦(東京・後楽園ホール)の前日計量が30日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。同級1位の重里侃太朗(28)=志成=はリミットより200グラム軽い51・9キロ、同級2位の山口仁也(24)=三迫=は52・0キロでともに1回でパスした。 初のタイトル挑戦を目指す重里は「コンディションはめちゃくちゃ良い。その時の状況判断が重要になってくる。一瞬のミスが命取りになると思うんで、しっかり集中して、何より楽しんでやっていきたい」と意気込んだ。 同じ大阪・興国高出身で、幼少期から兄貴分と慕う元世界4階級制覇王者の井岡一翔(35)=志成=からはたくさんのアドバイスをもらい、「しっかり決めんねんぞ。見据えているのはここじゃないし」と世界王座獲得への通過点として勝利を厳命された。 同学年でアマチュア時代に対戦経験のあるIBF世界バンタム級王者の西田凌佑(28)=六島=や、WBOアジア・パシフィック(AP)スーパーバンタム級王者の村田昴(28)=帝拳=らは一足先をいっており、「負けてられない。奮い立たせられます。力をもらってます」と気合十分だ。「しっかりこれを勝って、日本王座をしっかり取って、世界を目指していきたい」と力強く語った。 対する前日本ユース同級王者の山口は「楽しみで、ただ勝つってことだけです。いつも通り練習したことを、自分のボクシングをすれば勝ちになると思います」と自信を示した。 重里については「バランスの良いボクサー」と印象を語り、「誰が相手でもやっぱりパンチをもらっては駄目だと思うんで、もらわずに倒したいと思っています」と打たせずに打つボクシングを見せると宣言。弟の山口友士(22)=三迫=は19日に韓国でプロ2戦目を闘い、3-0の6回判定勝ちした。「次は自分の出番」と意気込む。 元WBOAP、日本スーパーフライ級王者の中川健太(39)、WBOAP同級王者の川浦龍生(30)ら、王者クラスのサウスポーのジムメートとスパーリングを重ねてきた。三迫ジム所属選手は今月、6戦全勝。ジムの勢いにも乗って、白星をつかむ。 興行はインターネットテレビのABEMAで午後6時から無料生配信される。プロ戦績は重里が8戦7勝(2KO)1分け、山口が5戦5勝(2KO)。(尾﨑陽介)