米国株はFRBよりCPIに大きく反応も、オプション示唆-シティ
(ブルームバーグ): 米S&P500種株価指数は来週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の金融政策決定よりも、12日発表のインフレ統計に一段と大きく反応するのではないかとの懸念がオプション市場で強まっている。シティグループのアナリストが指摘した。
アット・ザ・マネー・ストラドルとして知られる戦略(同じ権利行使価格と満期のコールとプットの同数購入)に基づくと、S&P500種は12日にどちらかの方向に0.9%動くと示唆されている。これは米消費者物価指数(CPI)発表前に示唆されるS&P500種の動きとして、2023年4月以来最大。スチュアート・カイザー氏ら同行の株式ストラテジストが11日のリポートで示した。
この数字は、19、20両日のFOMC会合を巡り示唆される動きより大きい。シティによれば、それも当然だ。政策金利決定はCPIの最新統計を一部考慮して行われるためだ。
エコノミスト予想によると、2月のCPIは前年同月比3.1%上昇の見通し。CPIが予想より上振れした場合、想定される米利下げペースが鈍化すると考えられ、株価が下落する公算が大きい。
原題:Options Traders’ Unease Focuses on CPI More Than Fed, Citi Says(抜粋)
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David Marino