金余り&超低金利なのに、なぜ日本株は割安なままなのか
現在のPERを比較するとS&P500は29.53倍、TOPIXは14.21倍と2倍以上の差がある(写真:ABC/PIXTA)
テーパリング(量的緩和策の縮小)の開始、インフレ懸念のくすぶりにもかかわらず、アメリカ株は史上最高値近辺でしっかりとした動きを続けている。それに比べると、日本株の値動きは相変わらず鈍い。 もちろん、アメリカ株に対して日本株の動きが鈍いのは今に始まったことではない。 バブル崩壊期の1990年代はともかくとして、2003年3月に日本株が当面の底値をつけてから18年余でTOPIXは2.6倍になった。だが、同じ期間にアメリカS&P500は5.5倍になっているのである。 その結果、下図のとおり、S&P500に対するTOPIXの相対株価は、およそ1だったものが0.4近くにまで下がっている。いったいなぜ、こんなにも差がつくことになったのだろうか。
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田渕 直也