米クラーケンがイーサリアム(ETH)の「リステーキング」開始、EigenLayer統合で
クラーケンがETHリステーキング開始
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、プラットフォーム内でのイーサリアム(ETH)のリステーキング提供開始を10月15日発表した。 このリステーキング提供は、クラーケンがイーサリアム(Ethereum)ベースのリステーキングプロトコル「アイゲンレイヤー(EigenLayer)」との統合により実現した。 なおリステーキングとは、一度ステーキングされたものを、もう一度別の何かにステーキングする行為。 ユーザーはクラーケンによる「アイゲンレイヤー」のETHリステーキングを使用することで、同取引所にステーキングしたETHが再度ステーキングでき、クラーケンがサポートしている「アイゲンレイヤー」上のアプリケーションとなる「アクティブ検証サービス(Actively Validated Services:AVS)」からさらに報酬が得られることになる。 報酬については、「AVS」となるサイドチェーン、データ可用性レイヤー、オラクル ネットワーク、ブリッジなどのシステムからの「AVS報酬トークン」が付与されるとのこと。なお現行としてはETHと「アイゲンレイヤー」のEIGENが今回の「AVS報酬トークン」になるようだ。 ちなみにクラーケンの子会社ステークド(Staked)は、「アイゲンレイヤー」の主要オペレーターであり、今回のETHリステーキングのバリデーターとのことだ。 クラーケンで「アイゲンレイヤー」のリステーキングに参加するには、クラーケンプロ(Kraken Pro)の認証済みアカウントおよび、現物もしくはステーク残高のETHを保有していること、そして米国や日本などクラーケンの利用禁止地域外に居住していることが条件となっている。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)