<西園寺さんは家事をしない>ドラマPが語る第9話の見どころ 一筋縄ではいかない西園寺さん&楠見 横井が出す答えとは?
◇西園寺さんの心の変化 松本若菜がチャーミングに表現
そして、グランピングのシーンも第9話の見どころ。「レスQ」のチームワークも見える楽しい場面ではありますが、その“楽しい”の裏にあるそれぞれの思いが随所に感じられると思います。若菜さんも松村さんも津田さんも、役の中にある思いをふとした表情ですごくすてきに演じてくださっていて。どのキャラクターにも、きれい事ではない思い……やきもちや戸惑いみたいなものがあって。すごく人間らしい表情が見えた気がします。
たとえば、予告にもある西園寺さんが楠見にイライラしてしまう場面。自分の中の感情を自覚してしまった西園寺さんが、今までみたいにとことんポジティブにまっすぐに振る舞うことが難しくなったんだろうなと思うんです。
自分でもうまく消化できないような感情と出会った時って、自分自身でも戸惑うし余裕もなくなるし、いつもだったら怒らないような場面で怒ってついもやもやイライラしてしまうことってあると思うんです。そして「本当はそういうことを言いたかったわけじゃないんだけどな」と思うところまでがセット。そういう葛藤って誰もが感じたことあると思います。自分の中に生まれた新しい感情と向き合うことは、西園寺さん自身に更なる“人間らしさ”を加える一つの要素になっているのではないでしょうか。そんな心の変化を若菜さんがとてもチャーミングに演じてくださっています。
怒っている西園寺さんもイライラしている西園寺さんも、どれも可愛くて面白い。これはやはり、若菜さんのなせる技ですね。
◇“楠見”松村北斗の新しい表情 ルカの反応も絶妙!
西園寺さんが怒る一方で、怒られる楠見もとても可愛いんです。子どもみたいにも見えますが、それって、西園寺さんと一緒にいることでそんな表情が出るように変わってきたんだなと。そう思うと、なぜか感慨深いです(笑い)。
そんな楠見がやたら空気の読めない発言をしてしまうのは、西園寺さんと同じく、彼も自分の中に生まれた感情に戸惑っているから。そう思うと、怒られる楠見も空気の読めない楠見もとても愛おしく感じられます。