【MLB】記録面から見る「2024年のワールドシリーズが歴史的である10個の理由」 米公式サイトが特集
今年のワールドシリーズは日本時間10月26日に開幕する。ヤンキースとドジャースという東西の名門球団が43年ぶりに激突するということもあり、大きな注目を集めている今年のワールドシリーズ。両球団のメンバーを見ても、ヤンキースのアーロン・ジャッジ、フアン・ソト、ゲリット・コール、ジャンカルロ・スタントン、ドジャースの大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンなど、豪華な面々が並ぶ。そのワールドシリーズについて、米公式サイト「MLB.com」のサラ・ラングス記者は、記録面から10個の注目ポイントを紹介している。 熱戦が続くポストシーズンの日程・結果一覧 【1】5人のMVP経験者が出場するワールドシリーズは史上初めて。過去には4人のMVP経験者が出場したワールドシリーズが9度あるが、大谷、ベッツ、フリーマン、ジャッジ、スタントンが全員出場すれば、史上初の「5人」となる(注:ロースター登録外のクレイトン・カーショウはカウントしない)。 【2】今季ジャッジはメジャー最多の58本塁打、大谷はナ・リーグ最多の54本塁打を記録。レギュラーシーズンで50本塁打以上を放った選手がいるチーム同士がワールドシリーズで対戦するのは史上初めて。 【3】両リーグの本塁打王が所属するチーム同士が対戦するワールドシリーズは史上6度目。1956年のヤンキース(ミッキー・マントル)対ドジャース(デューク・スナイダー)以来68年ぶりとなる。 【4】wRC+のメジャー上位3選手が出場するワールドシリーズは史上初めて。言い換えれば、球界で最高の攻撃力を持った3選手が出場する初めてのワールドシリーズということになる。上位3選手はジャッジ(218)、大谷(181)、ソト(180)。 【5】スタットキャスト導入の2015年以降、バレルの打球の本数の上位3選手が出場するワールドシリーズは初めて。上位3選手はジャッジ(105)、大谷(103)、ソト(91)。 【6】過去4年間、ポストシーズンも含めて、打球速度110マイル以上の本塁打はジャッジ(89)、大谷(82)、スタントン(70)がメジャートップ3。115マイル以上でも大谷(24)、スタントン(23)、ジャッジ(11)がメジャートップ3となる。 【7】今季、ポストシーズンも含めて、打球速度110マイル以上の本塁打は大谷(29)、ジャッジ(28)、スタントン(23)、ソト(17)がメジャートップ4。 【8】今季はジャッジと大谷のMVP受賞が確実視されているが、その年の両リーグのMVPが出場したワールドシリーズは地区制導入の1969年以降で7度目。ただし、過去35年間では1度しかなく、2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)とバスター・ポージー(ジャイアンツ)以来となる。 【9】同じシーズンにレギュラーシーズンMVPとワールドシリーズMVPの両方を受賞した選手は、1963年のサンディ・コーファックス、1966年のフランク・ロビンソン、1973年のレジー・ジャクソン、1979年のウィリー・スタージェル、1980年のマイク・シュミットの5人だけ。ジャッジと大谷は6人目になるチャンスがある。 【10】今年のワールドシリーズは7人の殿堂入り選手を生む可能性がある(ソト、ジャッジ、スタントン、コール、大谷、ベッツ、フリーマン)。7人以上の殿堂入り選手が出場したワールドシリーズは1996年が最後。この年はヤンキースとブレーブスが対戦し、トム・グラビン、チッパー・ジョーンズ、グレッグ・マダックス、フレッド・マグリフ、ジョン・スモルツ、ウェイド・ボッグス、デレック・ジーター、ティム・レインズ、マリアーノ・リベラと9人の殿堂入り選手がプレーした。