「失踪中で、離婚さえできない」パチスロ依存で借金三昧の夫が行方不明。工場勤務で食いつなぎながら、サロン主宰の「夢を叶えた原動力」とは
過去1年のギャンブル依存が疑われる人(18~74歳)の割合は1.7%という、厚生労働省の調査結果(2023年度実態調査の報告書 速報)があります。前回、20年度の調査結果の1,6%とほぼ同水準で、年代別にみると40代2.4%、30代2.1%の順に多い結果に。 【データ】10人に1人が、配偶者からの繰り返しDVを受けている 最もよくお⾦を使ったギャンブルの種類は、パチンコ・パチスロが最多で、ギャンブル依存が疑われる人の過去1年以内の賭け⾦は、平均で1か⽉に約5.8万円(中央値は4.5万円)だそうです。 出典:「国内のギャンブル等依存に関する疫学調査」国⽴病院機構 久⾥浜医療センター ギャンブル依存症は、 ・ギャンブルにのめり込む ・興奮を求めて掛金が増えていく ・ギャンブルを減らそう、やめようとしてもうまくいかない ・ギャンブルをしないと落ち着かない ・負けたお金をギャンブルで取り返そうとする ・ギャンブルのことで嘘をついたり借金したりする といった症状が特徴的です。 出典:依存症対策全国センター 街の駅前には遊興施設が並び、パートナーや家族が休日にパチンコやパチスロに興じるという家庭は一定数存在するようです。そして思った以上に、ギャンブル依存の危険性は身近にあるのかもしれません。 本日ご紹介する女性も、パートナーのギャンブル依存に苦しまされたおひとりです。 ■カオリさん(仮名・57歳) 東京にて手づくりお菓子教室を主宰。「お店で買ったケーキかと思った」「スイーツ嫌いの旦那がこれだと食べる」「お菓子作りは苦手だったけど、このレシピなら失敗なしで作れる」など喜びの声が飛び交う、キャンセル待ちの大人気教室です。
天職だと思った仕事、出張の多さから結婚を機に退職
千葉生まれのカオリさん。短大を出てから営業事務として就職します。その頃の日本はバブル時代。ボーナスは海外旅行やスキーで消えるなど毎日楽しく遊び歩く日々を送る中で、30歳のときに同じ会社の年下男性と結婚します。 「一生遊んでいるだろうと思われていたので、結婚したと言ったときは周りに驚かれました」と言います。 取引先からも可愛がられ、天職だと思うくらい楽しくしていた営業事務の仕事でしたが、結婚後すぐ取引先に半年間の出向を言い渡され、退職を決意しました。小さい頃からお菓子が好きだったこともあり、自宅でお菓子教室を始めます。