【山陽オート・特別GⅠプレミアムカップ】青山周平が5度目の大会制覇でGⅠ戦27V
山陽オートの特別GⅠ共同通信社杯「プレミアムカップ」(優勝賞金650万円)は最終日の23日、12Rで優勝戦を行い、1号車の青山周平(39)=伊勢崎=が、3周3角で先頭に立ち1着。初日から5連勝の完全Vで大会5回目、GⅠは27回目のVを挙げた。2着は序盤を引っ張った2号車の黒川京介、3着は青山とともに4連勝で勝ち上がっていた4号車の鈴木圭一郎。3連単は780円の2番人気。5日間の売上額は10億7990万3100円(目標額12億8千万円)だった。
「山陽で過去最高の仕上がり」/歴代トップにあと1V
現ナンバーワンが貫禄を見せた。2024年度前期(4~9月)のランク1位・青山周平が、現2位で次期(10月からの同年度後期)の1位・鈴木圭一郎らを抑えてV。「勝てるとは思っていなかった。すごくうれしい」。準決は最終コーナー手前で3番手という絶体絶命の状況から奇跡的な1着通過。これで得たチャンスを逃さずものにした勝負強さはさすがだった。 仕上がりがとにかく良かったという。「優勝戦の足はすごく良かった。(独走すると速い)黒川君をつかまえられるとは思っていなかった」。ポンと抜け出したその若武者を、序盤のうちにあっさりパスした断然のパワーに「山陽では記憶にないぐらい気持ちよく乗れた。最高でした」。これまでグレード戦で計52個のVを数えながら、そのうち山陽では三つだけ。実績が少ないこのバンクでの勲章を一つ増やした。 その仕上がりに導いてくれたのが同期の絆。「丸山智史君(山陽)がアドバイスをくれて、直線も突っ込みも良くなったし、全てにおいて上積みがありました」と感謝した。
今後へ向けては「応援してくれる方々に失礼がないよう、期待に応えられるよう、また新たな気持ちで頑張りたい」。そう一歩ずつを強調したが、すぐ先に待つのは大記録。GⅠの27Vは歴代単独3位で、飯塚将光と高橋貢が持つ最多記録の28Vにあと一つ。そして、わずか半月後に控える山陽のGⅡ若獅子杯で優勝なら、達成済みのGⅠ全場制覇に加えて、GⅡでも全場制覇に。快記録の期待に応える走りが楽しみでならない。(深堀慎一郎)