工場での無人化ニーズ捉える。ルネサスが「高機能MPU」量産
ルネサスエレクトロニクスは26日、産業機器向けの高機能マイクロプロセッシングユニット(MPU)「RZ/T2H」を量産すると発表した。コントローラー機器に必要なプログラマブルコントローラ(PLC)や分散制御システム(DCS)、コンピューター数値制御(CNC)などの機能を一つのチップで行う。工場での無人化ニーズを捉える。 【写真】ルネサスの「RZ/T2H」 リアルタイム中央演算処理装置(CPU)は2個、アプリケーションCPUには4個の英アームのCPUコアを採用。従来製品よりも性能を上げたため、価格は高くなるが、これまで複数のMPUやFPGA(演算回路が自由に書き換えられる半導体)を組み合わせて実現していたシステムを一つのチップで行える。これにより、産業機器に搭載する部品点数を減らす。 また、産業用ロボットのモーターを最大9軸まで高速かつ高精度に制御できる。ルネサスはボードやソフトウエアなども提供し、顧客の機器開発を早める。