纏う人を輝かせる逸品、入手困難な海外製アンティークボタンの聖地…京都・中京
海外での買い付けはコロナ禍前まで続け、開業時に約20万個だった在庫は、5倍以上になった。
店を一緒に営む長女の智里さん(44)がSNSで情報発信していることもあり、昨今の来店者の9割は国内外からの観光客だ。単価は数百円~数千円と幅広く、売上高の3割はアクセサリー向け。イヤリングやブローチに加工するのだという。
本来の用途でなくても、纏(まと)う人をボタンが輝かせることには変わりがない。本間さんは「ボタンを替えるだけで洋服の印象は全く変わるが、今はボタンがアクセサリーの代わりになる時代。いずれにしても、ボタン一つで喜んでもらえればそれでいいですよ」と豪快に笑い飛ばした。