清宮から5連続三振の横浜DeNA5位桜井が「消える球」で清宮キラー宣言
U-18W杯では野手として「5番・レフト」でも出場、ヒットも打った。桜井には二刀流への期待はあったが、本人は、あっさりと、ピッチャー専任で行く道を選んだ。 あらためて、その理由を聞く。 「プロを意識し始めた頃からプロでやるならピッチャーだと考えていました。指名挨拶の際に、球団の方から『どっちがいい?』と聞かれて、打者として評価されているということにすごく驚いたのが正直なところなんです。でも、ピッチャーで行くと決めた理由は、性格がピッチャー向きだということです。常に感情を表にだすタイプじゃないのですが、ピンチのときには声をだしたり、一番熱くなれるのはピッチャーだと考えました。それにベイスターズは、左にいいピッチャーがたくさんいて学ぶことが多いと思い、ピッチャーで行かせて下さいとお願いしたのです。僕の実力からすれば、どっちかひとつで精一杯ですよ」 それでも非凡な打撃センスは捨てがたい。 本人も、そこはアピールポイントにはなると考えている。 「セ・リーグでは、1軍で、ウィーランド投手みたいに打席に立てることもあるかもしれません。実は、バッターもできるぞ、というところも見せたいですね。そういう意味ではベイスターズに指名されてよかったと思うんです。でも僕はピッチャーとして大成したい」 背番号は「41」。会見で色紙にしたためた抱負には「期待」と書いた。 「試合に出るためには期待されてからの勝負だと思っています。先発でも、中継ぎでも、1軍で出れるのならば、どんな場面でもいいんです。まずは期待される選手を目指すこと。そして、期待に応えられるように全力で頑張っていきたいです」 “清宮キラー”、或いは、打率.229、3本、12打点の成績を残したウィーランドの和製版として、桜井に、その「期待」が寄せられる日が待ち遠しい。