「栄養成分表示の読み方解説」どこを見て何をチェックすればいいの?管理栄養士が解説します!
加工食品などに必ずついている「栄養成分表示」。どんな項目があり、何をチェックすればいいか分かりますか? 「ダイエット中だからエネルギー(カロリー)だけは見ているよ!」という人もいるかもしれませんが、そのほかにも数値を確認したほうがいい項目があるかも? 管理栄養士の宮崎 奈津季さんに、栄養成分表示の読み方について教えてもらいました! 【写真5枚】「栄養成分表示」よく見ると単位がいろいろ!表示が推奨されている栄養成分も知っておこう!
栄養成分表示の読み方のキホン
こんにちは、管理栄養士の宮崎 奈津季です。加工食品などに必ず書かれている「栄養成分表示」。外食のメニューやホームページでもチェックできることが増えました。どうやって読めばよいか、自分にとって重要な数値は何かについて知っておきましょう。 ♦️まずは表示の「単位」を確認 食品の栄養成分表示で最初に確認してもらいたいのが、表示の「単位」です。使用されている単位は次のようなものです。 ・100gあたり ・100mlあたり ・1食あたり ・1個あたり などなど。ただし、単位を1食分とする場合はその量をあわせて記載しており、1食分の量は事業者が決めた量として記載されています。どの数値が使用されているかは商品によって異なります。 内容量が100g以下でも、100gあたりで表示されることもあります。食べる量で計算をして確認する必要がある可能性もあるので、注意しましょう。 ♦️必ず書かれている成分 食品表示法により、栄養成分表示の中で必ず表示しなければならないものが、 ・熱量(エネルギー) ・たんぱく質 ・脂質 ・炭水化物 ・食塩相当量 の5項目。この順番で表示することが決まっています。この5項目は、私たちが生きる上で欠かすことができない栄養素でありながら、生活習慣病とも深く関与している重要な栄養素です。 そのほかに表示されていることが多い成分 表示が推奨されている栄養成分としては、「飽和脂肪酸」と「食物繊維」があります。この2つの栄養素は、日本人の摂取状況や生活習慣病との関連から表示することが推奨されている項目で、日本人の食事摂取基準2020年版でも目標量が設定されています。 の5項目。この順番で表示することが決まっています。この5項目は、私たちが生きる上で欠かすことができない栄養素でありながら、生活習慣病とも深く関与している重要な栄養素です。 ♦️そのほかに表示されていることが多い成分 表示が推奨されている栄養成分としては、「飽和脂肪酸」と「食物繊維」があります。この2つの栄養素は、日本人の摂取状況や生活習慣病との関連から表示することが推奨されている項目で、日本人の食事摂取基準2020年版でも目標量が設定されています。 飽和脂肪酸は過剰摂取により肥満や高LDLコレステロール血症のリスクがあり、食物繊維は摂取することでさまざまな生活習慣病の発症予防に期待できるのではないかといわれています。『kufura』世代の方もぜひチェックを。 それ以外で表示が任意とされている成分は、ミネラル(亜鉛やカルシウムなど)、ビタミン(ビタミンAやビタミンCなど)、n-3系脂肪酸、n-6系脂肪酸、糖質および糖類などがあります。