足の裏の痺れ、原因は「足根管症候群」かも? 放置すると手術の可能性も…
セルフチェック方法と予防方法を知る
編集部: 足根管症候群かどうかをセルフチェックする方法はありますか? 長﨑先生: 足首の内くるぶしのトンネル内の神経が通っている部分を強く押したり、叩いたりすることで、しびれや痛みが生じた場合は足根管症候群を疑います。 編集部: どのようなタイミングで、受診するべきですか? 長﨑先生: 足の裏のしびれや痛みが感じられる場合は、ほかの病気の可能性の鑑別も必要であるため、専門家の診断のもと適切な治療を受けましょう。症状が進行すれば慢性化しますし、手術を要する病態もあるため、症状が悪化しないうちに早めに受診することをおすすめします。 編集部: 足根管症候群を予防する方法について教えてください。 長﨑先生: 定期的な運動をおこない足の筋力を維持すること(運動不足の解消)、足首をサポートするような適切な靴を履くこと、肥満症は病態を悪化させてしまうため適正体重を維持することなどが挙げられます。 特に、ふくらはぎの筋肉のストレッチが有用とされています(20秒3セットが目安)。
編集部まとめ
足根管症候群は、足の裏に痛みやしびれを引き起こす病気で、放置すると症状が悪化し、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があると教えていただきました。 適切な靴の選び方や運動療法が重要で、早期発見・治療のためにも症状を感じた場合は医療機関を受診することが症状の予防や軽減に役立ちます。本稿が、読者の皆様にとって、足の健康を考えるためのきっかけとなりましたら幸いです。
【この記事の監修医師】 長﨑 和仁 先生(下北沢病院) 慶應義塾大学医学部卒業。国内の病院に8年勤務後、スタンフォード大学外科フェローとして渡米。帰国後、浜松赤十字病院外科部長・創傷ケアセンター勤務、さいたま市立病院血管外科医長を経て現職。日本血管外科学会 血管内治療認定医。日本外科学会 専門医・指導医。心臓血管外科専門医認定機構 心臓血管外科専門医・指導医。アジア心臓血管外科学会 国際会員。著書に「足の先生!足のむくみ、だるさ、冷え、下肢静脈瘤どうすればラクになるか教えてください。(アスコム)」「新しい『足』のトリセツ(日経 BP)」。血管外科医として、『名医の THE 太鼓判!』をはじめ多くのメディア出演。
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