「野球人生の集大成のつもりで」九州大の4年生エース、8回3失点の力投で勝利に導く 卒業後は大学院進学を目指す左腕【九州六大学野球】
◆九州六大学野球秋季リーグ戦第3週第2日 九州大4―3北九大(16日、オクゼン不動産ベースボールスタジアム) 九州大はエースの左腕・藤原大徳(4年・洛南)が先発して12安打を浴びながら、球威のあるストレートを生かした投球で3失点にまとめた。「ホームラン以外は失投も少なく、真っすぐで三振やフライを取れたのが良かった。後ろに頼れる後輩がいるので、一つでも多くアウトを取ろうと丁寧に投げた」と充実感に浸った。 ■卒業から2年、福大同期が1軍舞台で再会2ショット【写真】 8回裏の九州大の攻撃中に降雨がひどくなり、ゲームは約1時間25分の中断を経て再開。9回表にリリーフ登板した吉原瑞樹(1年・修猷館)が2死二塁のピンチを招くも、ラストバッターから三振を奪って試合を締めくくった。186センチの長身ルーキーは「雨の影響でマウンドの状態が悪く、負けられないプレッシャーもあったが、好守備に助けられた」と安堵(あんど)の表情。今季から指揮を執る石橋勇志監督も「非常に調子が良かったのでリリーフを任せたが、1年生ながら本当によく投げてくれた」と吉原の好投をたたえた。 最終学年の藤原は卒業後は大学院に進む予定で、今季は自身のラストシーズンでもある。「今まで頑張ってきた野球人生の集大成のつもりで、これからの一試合一試合を丁寧に投げていきたい」と力を込めた。(山崎清文)
西日本新聞社