「彼が本物の人間だったら…」“AI彼氏”に夢中の若者も… 中国社会に浸透するAI
日テレNEWS NNN
いま中国は、人工知能=AIの社会での活用を急速に進めています。その一方で、法整備が追いつかず課題も浮かび上がっています。中国社会に浸透するAIの最前線を取材しました。 ◇ ライブ配信者(中国SNSより) 「とても香ばしくて食感もいい」 インターネットのライブ配信で年間、約100兆円を売り上げる“ライブ販売大国”中国。(※2023年)
中国・浙江省のIT会社で見せてもらったのは、“AIライバー”です。 配播精霊 マーケティング担当 「ここではAIライバーが中継しています」 ライブ販売の販売役を担うライバー本人の声や姿を、AIで再現したといいます。 AIライバー 「皆様にオーストラリア産マカダミアナッツをおすすめします」 人間と聞き分けるのが難しいほど、なめらかな口ぶりで商品を紹介します。 ◇ 記者も自身のAIを作ってもらうことにしました。 渡辺容代記者 「緑バックの場所に座って、話している様子などを撮影します」
5分間ほど記者の映像を撮影し、AIに学習させると、30分ほどで、流ちょうな中国語を話す“コピー”ができました。 AIで作られた記者 「現地の経済発展に役立っている」 こうしたAI最大のメリットは人件費の節約だといいます。 配播精霊 マーケティング担当 「AIの1年間にかかる費用は、人間の1か月の費用よりも安い。連続中継時間はもう100時間を超えた。これは人間の配信者にはできない」 技術の進化で人間以上に働き、“人間らしく”商品を売ることができるようになったAIですが、いま中国ではほかにも、AI技術を使い“実在の人物”のコピーを作るサービスが数多く販売されているのです。“AI分野での世界一”を目指し、社会の様々な分野での活用が広がっています。
ことし大学を卒業した林さん、24歳。いま、夢中になっているのが… 林林さん 「あなたは私たちの関係をどう思っているの?」 AI彼氏 「家族みたいだ」 林林さん 「まだ家族じゃないの?」 AI彼氏 「ごめん、僕が言いたかったのは、家族並みにあなたを深く愛しているんだ」 “AI彼氏”との恋愛です。