固まった粉チーズを「マラカスのように振ってしまう」あるある…なぜ起こる? 解決策は”保存方法”にあり
保存していた粉チーズが固まってしまい、なかなか出てこない…。地味に困るこの現象は、なぜ起きるのか? 粉チーズは冷蔵庫で保存しがちですが、「その方法が実は間違っている」というメーカーの発信がSNSで話題になりました。『クラフト100%パルメザンチーズ』をブランドに持つ森永乳業に、適切な保存方法について話を聞きました。 【画像】「粉チーズは冷蔵庫へ。と信じているみなさまへ」森永乳業が粉チーズの保管について異例の呼びかけ 「そのまま出していると、虫が湧きそう」「他のチーズは冷蔵保存しているから、粉チーズも同じようにしている」など、粉チーズにはユーザーが抱いているイメージが根強くありました。しかし同社では「開封後の『クラフト 100%パルメザンチーズ』の好ましい保存方法は"常温保存“である」とSNSで発信。調査によると、約80%のユーザーがこの事実を知らなかったそう。 「広告に対してここまで反響があると思わず、とても驚いています。『知らなかった!』『振っていた!』という声がたくさん見られ、思った以上に知られていないんだな、と啓蒙が足りていなかったことを反省しました。SNSでの盛り上がりを見て、多くの方に『自分ごと』としてとらえていただけたと考えておりますし、パルメザンチーズの常温保管を新しい事実として知っていただき大変嬉しく思います。 パルメザンチーズは常温保存、がもっと浸透するよう、今後も啓蒙してまいります」 粉チーズが固まる原因は、「冷蔵庫内から出し入れする際に生じる湿気や温度差」にあると言います。そもそも湿度が高い冷蔵庫は、粉チーズの保存に適していないということです。「開封後は冷蔵庫で保存せず、常温で湿度が低く直射日光の当たらない場所で保存することを推奨しています。ただし、未開封であれば常温、冷蔵どちらで保存しても構いません」 固まってしまった場合、粉チーズを元に戻す方法も。「しばらく常温の環境に置いたのち、何回か容器を振ることで、チーズがほぐれて元の状態に戻ります。ほぐれたものは風味や食感ともに問題ないので、通常通りお召し上がりいただけます。ただし、開封後は表示している賞味期限にかかわらず、お早めにお召し上がりください」。 年末年始のパーティーやおもてなし料理で、保存していた粉チーズを使うタイミングもあるかもしれません。使う直前に困らないよう、事前に対策をしておきましょう。