陶文峰元騎手の引退セレモニーが水沢競馬場で行われる「安心して乗ってもらえるような馬づくりを」
水沢競馬で22日、陶文峰(とう・ぶんほう)元騎手(44)の引退セレモニーが行われた。パドックで行われたセレモニーでは家族と友人から花束が贈呈され、集まった大勢のファンから声援が送られた。 陶元騎手は中国の黒竜江省出身。00年4月にデビューし、地方競馬通算1万1852戦913勝(重賞9勝)の成績を残した。先月30日付で騎手を引退し、1日付で調教師免許を交付されている。 「寒かったですが、ファンの方だけでなく、家族、友達も来てくれたのでうれしかったです。今朝も雪でどうなるかと思いましたけど、無事にセレモニーをやっていただいて良かった」と感謝を伝えた。 「騎手としてのレースを終えて1カ月ほど。調教師を目指し始めた時から自分の目線がちょっと変わってきていて、レースに乗る時だけじゃなくてその前後の過程といいますか、調教とかからの考え方を意識するようになっていました。調教師として合格するのにちょっと時間がかかりましたけども、その分たくさんそういう過程を見ることができたと思うのでね。時間がかかったのも良かったのかなと思っています。 来年の2月2日を厩舎開業日にして3日から実際に動き出すようにしようと考えています。今は馬具を新しく買ったり、菅原右吉調教師に馬主さんを紹介してもらったりしています。自分は営業が得意じゃないですけど、これからは頑張らないといけないなと。 厩舎開業後の目標は、そうですね、まずは最初の1走目を無事に送り出すことですね。そこから初勝利に向けて頑張っていこうと。すぐ勝てればうれしいですけど、そこは時間がかかっても馬が無事であれば。完調で送り出して、騎手に安心して乗ってもらえるような馬づくりをしていきたいです。まずは初出走ですね。それを目指して頑張っていきます」と抱負を語っている。