ハンドボール男子日本代表がフェロー諸島代表に29-30で惜敗。3日にも対戦。渡部主将「代表チームは結果を残してなんぼ。リベンジしたい」
ハンドボール男子日本代表の「彗星JAPAN」が7月1日、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われた国際親善試合でフェロー諸島代表と対戦した。 日本は「パリ2024オリンピック競技大会(パリ五輪)」(7月26日~8月11日)で36年ぶりに自力でオリンピック出場権を獲得。この日と3日に組まれたフェロー諸島代表戦は本番に向けた重要な強化試合。 試合は序盤から一進一退の展開となる中、日本が一時、4点リードするもじわじわと差を詰められ。前半は13-14と1点リードを許して終了。 後半はフェロー諸島代表はGKを下げての7人攻撃を駆使し着実に加点。日本の正GK中村匠が再三ビッグセーブを見せるも、攻撃に転じるとパスミスが続き、なかなか追いつくことができない。フェロー諸島代表が不正交代や、プレーとは関係のない場面でのファールなどで日本に数的有利な展開となる時間が多くあったのだが、ここでもパスカットやパスの乱れが続き、終了間際に1点差まで詰め寄ったものの、逆転することはできず29-30で惜しくも敗れた。
試合後の会見で日本のアントニオ・カルロス・オルテガ・ぺレス監督は「今日の試合はポジティブな面とネガティブ面があった。ディフェンスは良かったと思っている。攻撃に関してはオープンなディフェンスに対して、1-5のディフェンスに対して少しミスが出た。攻撃はプラス1、マイナス1のところでうまくいかないところがあったかと思う。そこに関しても良かったが、最後のほうは疲れが出たかと思う。ただ、最後まで選手は戦ってくれたと思うので、水曜日に関しては同じようなレベルを保ったまま、ミスを減らしていい試合をしたいと思っている」と試合を振り返った。 日本は東京五輪以降、キャプテンを務めていた東江雄斗が代表から落選。この日の試合は渡部仁がキャプテンを務めた。渡部は会見で「今日はオルテガ監督になって初めての試合ということで、結果が欲しかったが敗れてしまって。代表チームは結果を残してなんぼだと思っているので、そこは非常に悔しい気持ちでいっぱい。あとは監督が求めるシステムができている時間とできていない時間があったので、そこは“今日試合をして良かった”と言えるように、3日はより高いレベルで監督の求めることを体現できるチームとなって、フェロー諸島代表にリベンジしたい。中1日、選手みんなでコミュニケーションを取って、次につながらような経験ができたということで、今日の試合をいい方向に働かせたい」と語った。 オルテガ監督はダグル・シグルドソン前監督が今年2月に突如退任したことから、4月に代表監督に就任。2016年にも一度、男子日本代表監督を務めている。
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