経営不振の日産、台湾の鴻海が買収意向-ホンダは統合含め検討
スマートフォンの受託生産で急成長した鴻海は電気自動車(EV)製造参入も進めており、世界各地の拠点で自動車生産ラインの設置を進めている。経営不振で大きく下落している日産株の取得を通じて、自動車製造のノウハウなどを取得できる可能性がある。
鴻海を巡っては日産で副最高執行責任者まで務めて退社した幹部である関潤氏が23年に鴻海に移籍、EV事業で最高戦略責任者を務めているという経緯もある。
一方、日産は主力市場である米国や中国での販売不振などで急速に悪化。世界で生産能力の2割削減や9000人のリストラに踏み切るなど苦境に立たされており、株価も低迷を続けている。日産にとってはどこと組むにしても、自社の窮状を立て直すことがまず求めらる。
--取材協力:Jane Lanhee Lee.
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Reed Stevenson