錦織圭「次元違う」ジョコビッチ打倒誓う
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男子テニスの錦織圭が13日、都内で会見し、ウィンブルドンで連覇を果たしたジョコビッチについて「強すぎる。ジョコビッチは一歩次元が違うところにいる」と認めつつも、自身を含めた「トップ10の選手が彼を倒すことが目標になる」と語り、“打倒ジョコビッチ”での頂点を誓った。 【全文】ジョコビッチらへの「挑戦権」持っているのが嬉しい 錦織圭が会見
「けがは大丈夫」全米オープンに照準
この日の会見は、所属している日清食品ホールディングスとの契約更新に関して行われた。同社は2008年から錦織とスポンサー契約をしていたが、2012年から所属契約を結び、今回はその契約を東京五輪がある2020年の12月まで更新した。 ウィンブルドンでは、錦織は2回戦を左ふくらはぎのけがで棄権したが、「いまはまったく問題ない。昨日も練習した」と回復をアピール。今年前半はけがなく体の状態が良かっただけに「悔しい思いはある」が、昨年準優勝した全米オープンも9月に始まる。「気持ちは次に向かっている。全米オープンにピークを持っていけるように調整したい」と意気込みを語った。
12日のウィンブルドン決勝でフェデラーを撃破して連覇を果たしたジョコビッチについては、「強すぎる。彼にかなう選手はいないのが現状。僕より近い選手ですら勝ててない。彼を倒すのがトップ10の選手の中でのみんなの目標になる」と強さを認めた。具体的には「体力やメンタルが疲れている決勝で、あれだけのパフォーマンスができる。ジョコビッチは一歩次元が違うところにいるのかなと思う」と評価した。 ただ錦織は今季、世界ランキングで最高4位を記録するなどトップ10でも上位にいる。「挑戦権を持っているのはうれしい。トップ10の中でも1位を狙える人はそんなにいない。自分はその位置にいれると思っているので、その挑戦を楽しみにしたい」と意欲を見せた。
そのために必要なこととして、特にメンタルの強化を挙げた。「グランドスラムで2週間戦える体も必要になる。でもより必要になってくるのは精神力。去年の全米オープンで『こんなにストレスが頭にかかるんだな』と感じた」と振り返った。 2020年に行われる東京五輪については「日本でできる五輪という意味ではすごく気合が入ってる」と錦織。「そのときは30歳になってるし、選手としてもいい時だと思うので、メダルを取れるように頑張りたい」と語った。