民進・大塚代表が定例会見4月5日(全文1)安倍政権の体質「隠蔽、圧力、乱用」
安部政権、内閣総辞職に値する状況となりながらも、そうなっていないのはなぜか
NHK:NHKの【***00:05:53】です。2点お聞かせください。安倍内閣で、このところさまざまな問題が相次いでいるのはよく分かります。一方で、代表がおっしゃったように、これだけでもとっくに内閣総辞職に値する状況だとなりながらもそうなっていないのはなぜか。またそういうふうにするために民進党としてどう臨んでいくのか。また、国会のほうで審議に応じないという声も出ていますけれども、特に参議院、野党第1党を持つ民進党としては、今日、夕方あす以降、どういうような姿勢で臨んでいくのか、決算委員会に出ていくのか、その辺りをお聞かせください。 大塚:まず1点目ですが、やはりこういう状況でも内閣が生き延びているというのは、これはもう取りも直さず野党が弱いからでありますので、大いに反省してます。そういう意味でも野党がしっかりと大きな塊になる努力は、引き続き続けていくつもりであります。 2点目でありますが、安倍政権の体質3つ申し上げました。隠蔽、圧力、乱用。この3つが体質であることはもう明らかなので、審議に応じないという姿勢では結局、権力乱用、つまり彼らだけで国会を開いて物事を決めていける状況でありますので、またその状況をみすみす看過することになりかねないので、むしろしっかり審議の場で追求をしていくというほうが効果的ではないかというふうに思っています。従って、われわれとしては極力審議を行い、その中で厳しく追及していくということをやりたいと思ってますが、野党間の連携も必要ですから、衆議院もまだもめているようですので、衆議院の状況も見極めながら対応は考えていきたいと思います。 司会:はい、どうぞ。
イラクの日報の関係の対応遅れと憲法改正論議に与える影響について
共同通信:すみません、共同通信の【コウチ 00:08:06】です。イラクの日報の関係の問題で、昨年の3月には分かっていたけれども対応が遅れたということを含めて、あらためて今回の日報の隠蔽問題に関しての受け止めと、あとそれに絡んでなんですけれども、安倍政権、9条に自衛隊明記するという改正論議を進めていますが、そんな中での今回の日報問題の発覚したという文脈から、ここの自衛隊を明記するための憲法改正論議に与える影響、それをどういうふうに見てらっしゃるか、2点についてお願いします。 大塚:まず1点目ですが、Twitterでもツイートしましたので読んでおいていただけるとありがたいですが、まず、稲田、当時の大臣がこの報告を受けていなかった、つまり日報の存在を知らなかったかどうかっていうのは疑わしいと思っています。何しろうそつき内閣ですから。これまでさんざん事実と違うことを国会で述べてきたわけですから、稲田大臣が私は知らなかったというのは、まずは疑わしいと思ってます。 で、どちらにしても大問題。つまり、知っていたとすれば去年からの一連の発言は全部虚偽答弁になりますし、知らなかったとすれば、これはもうシビリアンコントロールが効いてなかったってことですから、どちらにしても不適格な方を防衛大臣という非常に重要なポストに就けていたということが、もうこれで明々白々になりましたので、もう申し開きの余地のない状況だと思います。 2点目でありますが、いつも申し上げているとおり、国会は国民の皆さんの代表で国権の最高機関というふうに憲法で定められているわけですから、その国権の最高機関に対して堂々と虚偽答弁を繰り返す内閣ですから、この内閣が憲法を語る資格はないですね。だから、自衛隊を明記する明記しない、そういうことをまことしやかに語る前に、まず現行憲法の基本的なところを守る姿勢を示していただきたいと。それがなければ、そもそも憲法改正論議など成り立たないというふうに思っています。 【連載】民進・大塚代表が定例会見(4月5日) 全文2へ続く