英国の老舗が発表した最高のグランドツアラー

抑揚のあるシルエット。DB11と比較すると、全長はわずかに短いが、全高は少し高められ、ホイールベースは同じ。

「スーパーカー」は、スーパースポーツカーだけではない。ひとことで表せば、「夢を与えてくれるような存在」だ。ここでは、国内外のそんな魅力あるモデルたちを簡単に紹介していこう。今回は、アストンマーティン DB12（ASTON MARTIN DB12）だ。 【写真はこちら】DB伝統のファストバックを継承しながら、マッシブでアスリートな造形。（全4枚）

フロントミッドに搭載されるメルセデスAMG由来の4L V8ツインターボエンジンは、先代DB11のV8搭載車と形式や排気量は同じながら大幅な改良が施された。最高出力は680ps／6000rpm（DB11は535ps）、最大トルクは800Nm／2750-6000rpm（同675Nm）を発生。最高出力はもちろん、最大トルクが34％もアップしている。 リアにトランスアクスル式で搭載される8速ATにはDBシリーズ初採用のE-Diff（エレクトリック リアディファレンシャル）が組み合わされ、間髪を入れずに反応する高いトラクション性能を実現。0→100km／h加速は3.6秒、最高速度は325km／hにも達する。DBの伝統とエキサイティングなパフォーマンスを兼ね備えた「世界初のスーパーツアラー」だ。少し遅れてオープンモデルのDB12ヴォランテも登場した。

アストンマーティン DB12　主要諸元

●全長：4725mm ●全幅：1980mm ●全高：1295mm ●ホイールベース：2805mm ●車両重量（乾燥重量）：1685kg ●駆動方式：トランスアクスル式FR ●エンジン：4L V8 DOHCツインターボ ●最高出力：680ps／6000rpm ●最大トルク：800Nm／2750-6000rpm ●トランスミッション：8速AT ●0→100km／h加速：3.6秒 ●最高速：325km／h ●車両価格（税込）：2990万円