ハラスメントに揺れた町で町長選 新町長の“決意” 職員からは期待の声 愛知・東郷町、岐阜・池田町
メ~テレ(名古屋テレビ)
職員へのハラスメント行為が認定された前町長の辞職に伴う町長選が9日、2つの町で行われました。愛知県東郷町と岐阜県池田町です。初当選した2人は、いずれもハラスメントのない町作りについて話しました。 愛知県東郷町長選で初当選した、無所属・新人で前町議会議長の石橋直季さん(38)。 東郷町では、井俣憲治前町長が職員に「お前らの脳みそはハトの脳みそより小さい」などと発言。 第三者委員会によってハラスメント行為と認定され、5月、辞職する事態に。 石橋さんは、選挙戦でハラスメント問題の解決に向けて、第三者機関や外部に直接相談ができる体制の構築などを訴え、前副町長の近藤悦規さんの2倍近い1万479票を獲得し、初当選しました。 「6年にわたりハラスメント問題に苦しんできた、東郷町役場・職員の大勝利だと思っています」(愛知・東郷町 石橋直季氏)
愛知県内最年少の自治体のトップ
現在、石橋さんは38歳。愛知県内で、最年少の自治体のトップとなります。 「私は38歳で若いと選挙選中に述べたが、みなさまの声、教えを教えていただく気持ちで聞くことができる耳を持っていると思っています」(石橋氏) 一方、敗れた前副町長の近藤悦規さんは敗因をこう分析しました。 「副町長の立場で6年間、前町長と町政を進めた。その批判票もあると考えています。前町長の行動を止められなかった。“当時の近藤悦規”と“今の近藤悦規”が、違う人間だと訴えたが、結果的に町民には届かなかった。理解いただけなかったと感じている」(前副町長 近藤悦規氏) 当選から一夜明け、東郷町役場に初登庁した石橋さん。 当選証書を受け取り、新町長としての意気込みを改めて語りました。 「本当に不名誉な形で有名になってしまったが、職員のみなさんが胸を張って仕事をできる環境を作って、役場に来庁する方やどこかに出向いたとき町民の方から声をいただく時にも、真正面から職員が受け取れる環境を作っていきたいと思っています」(石橋直季新町長)