【府中牝馬S】好メンバー!いよいよ始動の女王・ブレイディヴェーグの舞台適性は?/坂上明大の重賞血統査定
配合コンサルタントとして活躍する坂上明大氏が重賞の血統傾向を徹底分析し、出走予定馬の適性を査定する当コーナー。府中牝馬ステークス(GⅡ)の有力馬5頭をチェック。好メンバーだからこそ血が大事になってくる――。 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
<府中牝馬Sの血統傾向>
先週の毎日王冠と同じ東京芝1800メートルで行われる府中牝馬S。毎日王冠は今年もディープインパクト+北米血統のシックスペンス(キズナ×Twirling Candy)が勝利しましたが、牝馬限定の府中牝馬SではSadler's Wellsなどの欧州血統が配合のカギを握っています。牡馬と牝馬では同じ条件でも求められる血統のバランスは異なり、昨年はサンデーサイレンス+Sadler's Wellsのワンツー決着。毎日王冠よりもやや重い配合バランスが府中牝馬S向きというわけです。
コンクシェル
母ザナはBlushing GroomやSadler's WellsなどからFair Trial血脈を豊富に受け継ぎ、本馬は父にキズナを配して母譲りの機動力を継承。また、母父にSadler's Wells系Galileoを持ち、サンデーサイレンス系×Sadler's Wells系は昨年2着馬ルージュエヴァイユと同じ組み合わせです。脚が溜まれば末脚も鋭く、東京芝1800メートルをスローペースで運べれば逃げ切りまであって驚けない一頭です。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★