<攻める・22センバツ倉敷工>選手紹介/5 菊井颯投手/難波和希捕手 /岡山
◇練習積み重ね制球安定 菊井颯(きくい・そう)投手(2年) 外角を攻めるチェンジアップと縦に落ちるスライダーを武器に打たせて取るスタイル。納得するまでシャドーピッチングを続けた積み重ねが、フォームの安定につながった。 小学1年の時に5歳年上で現在、三菱自動車倉敷オーシャンズの杉村彰哉選手(21)からソフトボールに誘われたのがきっかけ。中学生の時に所属していたクラブチームの先輩が倉敷工で活躍している姿に憧れ、同校に入学した。 新型コロナで全体練習ができない間も自らが甲子園のマウンドに立つ姿を想像し自主練習に励んだ。秋季大会で投手として登板できなかった悔しさを晴らすため、センバツでの活躍を誓う。「持ち味である制球力を生かして日本一を取りたい」 ◇強肩生かし正捕手狙う 難波和希(なんば・かずき)捕手(2年) 遠投100メートルの強い肩を生かしたスローイングには自信がある。「宮田(歩捕手)にはないものがある」と高田監督も評価する。 「走って30秒」の近所に住む菊井颯投手は小学校からの幼なじみで、家族同然の仲。全く野球に興味がなかった自分を地域のソフトボールチームに誘ってくれて、野球を始めるきっかけになった。 昨秋の中国大会では全試合をベンチから眺め悔しい思いをした。「この冬は『絶対に宮田を超す』という思いでやってきた」と正捕手への思いは誰よりも強い。日々「人としては謙虚に、プレーヤーとしては大胆に」が目標。「センバツでは自分が盗塁を刺して、本塁打を打ちます」。甲子園で試合出場を果たす意気込みだ。