“二刀流ハードラー” 豊田兼が400mHでパリ五輪出場内定「まだここがゴールじゃない」
パリ五輪の最終選考会を兼ねた陸上の日本選手権が28日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われ、男子400mハードル決勝は豊田兼が大会新記録となる47秒99で優勝を果たした。すでに参加標準記録を突破していた豊田は、この結果によりパリ五輪出場が内定。47秒台は日本人3人目となる好タイムだった。また“二刀流ハードラー”として知られる豊田は、翌日から行われる110mハードルでも五輪出場を目指す。 現地情報を伝える、LINEオープンチャット「スポナビ 現地取材情報」では、レース後の豊田のコメントを掲載。 ――レースを振り返って。 まずは優勝してベスト更新できたので良かった。 ――タイム表示が最初48秒01だったが。 最初(タイムの表示を)待って、(48秒)01のタイム見た瞬間に変わるかなって期待をしていて、期待通り(47秒台に)変わって本当に嬉しい。 ――今日のレースで好記録となった要因は? 冬季練習をしっかり怪我なく詰めたのが今の結果に繋がっているなと思っている。大きな怪我なくここまで来られたことが本当に良かった。 ――グラウンド(ビッグスワンスタジアム)との相性はあったか? 慣れているスタジアムだったので、風や周りの観客の感じも結構分かっていて走りやすかった。 ――このレースで優勝したらパリ五輪内定を意識したか? もしパリ五輪に出場するとなった場合に、前半飛ばすレースを試すタイミングがないので、この舞台が絶好のタイミングだと思って前半飛ばした。飛ばす中でも力感(りきかん)というのは調整して、楽に走ることは意識したので、今回は調子良く走ることができた。 ――今日のレースは夏の五輪に繋がりそうか? 自分のワールドランキングもちょっと下がっていっていたので、そういった意味で今回タイムを上げられたのは夏(の五輪)に繋がるレースだったなと思う。このまま調子を崩さず、同じレースをまた再現したいなと思う。 ――パリ五輪に向けて。 本当にコツコツ積んで、目の前にある山を乗り、どんどん、どんどん超えていくことをやってきて今ここまで来られた。まだここがゴールじゃなくて、次はパリ五輪で決勝の舞台に進みたいと思う。 LINEオープンチャット「スポナビ 現地取材情報」では、試合会場の情報、試合後の選手コメントなどを掲載している。
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