不動産インフルエンサー「都心のタワマン価格高騰はバブルではない」なぜそう言えるのか
自宅の購入をきっかけとしてマンションに高い関心を持つようになり、お勧め物件などをXで発信しているマンションマカロン氏。そんな同氏は、とりわけタワーマンションにおいて重要なのは「立地」だと話す。値上がりが期待できるタワマンの特徴や注目している地域について、マンションマカロン氏にうかがった。みんかぶプレミアム特集「儲かるタワマン・不動産」第4回。
都心のタワマン高騰は「バブルではない」
私がマンションに興味を持つようになったのは、自宅の購入がきっかけでした。当初は特に深い下調べもせずに直感で気に入った千葉県柏市の「柏の葉キャンパス」にマンションを買ったのですが、買ってから「ほかにどんな選択肢があったんだろう」「ほかの人たちはどんな視点で家探しをしているんだろう」といった考えが浮かび、調べ始めるようになったのです。 いまは東京、埼玉、千葉、茨城、神奈川(一部)のエリアで満遍なく、物件をウォッチしています。業務には何の関係もありませんが、趣味が高じて宅地建物取引士(宅建)の資格も取得しました。 私が見たり発信したりする物件は、「世帯年収1000~2000万円くらいの人たちが現実的に検討できる価格帯」がベースになっています。ただ都心周辺だと、ほんの数年前までは1億円以下でも「魅力的だな」と思えるファミリー向け物件がありましたが、最近は1億5000万円くらいまで予算を上げないと、資産価値として安心できる出物はほとんどない状態です。 とはいえ、これは実態を伴わない“バブル”ではないと思います。というのもいまはまず、建築費が高騰しています。コンクリートや鉄鋼、セメントといった建材の価格が上がり、人件費も上がっている。さらに、東京をはじめ首都圏の多くの主要都市では地価も上昇しています。 またもう一つの大きな要因が、供給量の違いです。2000年代半ばごろまでは「大量供給時代」にありました。郊外に至るまであちこちに大規模なマンションが建設され、その結果、一戸当たりの価格が抑えられていたのです。また、当時は建築コストがいまより安かったため、高値販売しにくいような場所でも採算が取れていたことも要因としてあります。 しかし近年では、マンションの供給量が明らかに減っています。いまの首都圏の新築物件は、2000年代半ばと比べて半分以下です。しかも立地の条件も絞っているようで、「郊外でもいいからとにかく建てよう」というよりも、「限られた便利な立地に良いマンションを建てよう」といった流れになってきています。そうなるとどうしても、1戸あたりの価格は上がってしまいますよね。 また柏の葉キャンパスもそうですが、東京以外の土地であっても、“東京に住むに等しいくらい魅力のある街”に関しては、やはり価格が上がっています。これに関しては「郊外なのにありえない。絶対すぐに安くなるに決まっている」などと言われがちですが、中古の相場が市場評価の裏付けとなっていますし、妥当な状況だと思います。
マンションマカロン
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