自民党・塩谷立衆院議員 次期衆院選に出馬しない意向を固める 自民党静岡県連は候補者選考急ぐ
自民党を離党した塩谷立衆院議員が、次の衆院選に出馬しない意向を固めたことを受け、自民党県連は今月中にも候補者の選考を終えたい考えを示しました。 午後、浜松市議会の一室に集まっていたのは、主に浜松市の中心エリアを地盤とする、自民党浜松の市議たち。全員、衆院静岡8区の選挙区内が地元です。 ●自民党浜松中央支部 花井和夫支部長: 「まだ今のところ中央支部としてどうしていくかは何も決まっていない」 Q.支部に塩谷さんから話はない? 「ないです。自民党の国会議員がこの8区からしっかり出せるように我々も頑張っていきたい」 ●比例東海(静岡8区) 塩谷立衆院議員: 「今まで30年やらせていただいた中で、こういう形で終わることは自身として納得がいかない」 派閥の裏金問題をめぐって、4月に自民党を離党した塩谷立(しおのや・りゅう)衆院議員。 ●比例東海(静岡8区) 塩谷立衆院議員: 「無所属で議員活動を続け、そして次の選挙においても気持ちとしては当然しっかりと挑戦していこうという気持ちであります」 こう話していましたが、次期衆院選に出馬しない意向を固めたことが分かりました。 1990年の衆院選で初当選した、塩谷氏。2008年には麻生(あそう)内閣で、文部科学大臣を務めました。 前回2021年の衆院選では小選挙区で、立憲民主党の源馬謙太郎(げんま・けんたろう)議員に敗北し、比例で復活当選。 その後、安倍派の座長を務めていたことから派閥の裏金問題の責任を問われ、自民党を離党し、無所属で活動を続けていました。
5日取材に応じた自民党静岡県連の相坂(あいさか)幹事長は、塩谷氏から不出馬の連絡はないとした上で…。 ●自民党県連 相坂摂治幹事長: 「我々県連にとっては県連会長もお務めいただいた方でもあるし、功績は大変大きい代議士だと思う」 衆院静岡8区への候補者擁立については…。 ●自民党県連 相坂摂治幹事長 「次期衆院選が秋とも言われているから、これに間に合うように、公募を含めた選考に入っていきたい。目標としては月内には選考を終えたい」
地元・浜松市民からは…。 ●浜松市民(80代): 「出馬しても風当たりは強いと思う。それで自重したと思うんですけど、それ(不出馬)で問題が解決したわけではないので」 ●浜松市民(60代): 「(次の出馬は)やっぱり無理だと思うので、よかったと思う。結局は決断が弱い。そういうこと」 ●浜松市民(80代) 「ずっと応援していたんだよ。選挙の時は塩谷って書いて。もっと若くて健全な人を出さなきゃダメだよ、浜松も」 塩谷氏は10日に後援会と話し合いの場を持ったあと、記者会見を開く予定です。