ボタン一つで中学生でも依頼可能? “サイバー犯罪代行サービス”に要注意
サイバー攻撃よりも楽しいことがあると伝えるのが大人の役割
ボタン一つで企業が右往左往する様子が見られる。かつ、自分は捕まらない――恐らく、そういった感覚で気軽に依頼できてしまうのがこのサービスの怖いところです。加えて、子どもならちょっとダークでかっこいい……そんなことも思っているかもしれません。 しかしその実態は報道にある通りです。特に未成年に関しては、そんな攻撃よりも楽しく技術を追いかけられる場がある、ということが伝わるとうれしいと思っています。セキュリティの識者たちは「セキュリティキャンプ」を展開していたり、セキュリティ技術を使ったゲームとして「CTF」を実施していたりと、正しく楽しいセキュリティがあることをアピールしています。 サイバー空間に限りませんが、私たちは「倫理観」を試されることが増えてきたように思えます。インターネットでは誰も見ていない、誰も自分を捕まえられないと考えるのは浅はかです。サイバー空間上でも人が人であるために、エシカルな行動を心掛けましょう。 筆者紹介:宮田健(フリーライター) @IT記者を経て、現在はセキュリティに関するフリーライターとして活動する。エンタープライズ分野におけるセキュリティを追いかけつつ、普通の人にも興味を持ってもらえるためにはどうしたらいいか、日々模索を続けている。
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