【全日本大学駅伝】国学院大、駒大、青学大の“3強”が軸 中大、創価大は3位以内が目標/展望
<全日本大学駅伝>◇3日◇熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前(8区間106・8キロ) 【一覧】全日本大学駅伝の区間エントリー 大学3大駅伝の2戦目となる全日本大学駅伝が今日3日、愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮までの全8区間(106・8キロ)で争われる。今季の3大駅伝初戦の出雲駅伝を制した国学院大、史上初の5連覇がかかる駒澤大、6年ぶり3度目の優勝を狙う青山学院大の「3強」が優勝争いの中心となる。 初優勝を目指す国学院大は、補員登録のエース平林清澄(4年)を終盤の7区か8区に投入予定。出雲4区区間賞の野中恒亨(2年)、同5区区間賞の上原琉翔(3年)、ハーフマラソン日本人学生歴代4位の山本歩夢(4年)、3月の日本学生ハーフ王者の青木瑠都(3年)らが控えており、選手層は厚い。前田康弘監督も「バランスよく、隙の無いオーダーを組めた。つなぎ区間でも勝負できるランナーを置けるのがストロングポイント」と自信をみせる。各区間の距離が出雲より伸びる分、出走者のスタミナや駆け引きがポイントとなる。 これまで全日本で圧倒的な強さを誇ってきた駒大は、補員登録のエース篠原倖太朗(4年)の安定感、アンカーに2年連続区間賞の山川拓馬(3年)が控えていることが強みだ。過去2大会でともに2区区間賞の佐藤圭汰(3年)を故障で欠く中、レース前半でどこまで粘れるかが鍵。藤田敦史監督も「前半区間でどれだけの位置でどれだけ流れに乗れるかがポイントになる」とにらむ。 青学大は補員登録選手のうち3人を当日変更で起用することを明言。Wエースの黒田朝日(3年)、太田蒼生(4年)、出雲1区区間賞の鶴川正也(4年)の3人で貯金をつくることが必須となる。原晋監督は「2区には鶴川を配置しているので、ここでトップに立ち、後続を突き放せば、おのずと良い流れができる」と先行逃げ切りを思い描く。 前回大会4位の中央大は、箱根駅伝予選会から中2週間で臨む。藤原正和監督は「3強と言われる大学さんの一角をぜひとも崩して、3位以内を目指したい」と目標設定。当日変更はしない意向を示した。出雲4位の創価大も3位以内が目標。爆発力のあるエース吉田響(4年)、留学生のスティーブン・ムチーニ(2年)を当日変更で投入予定で「他大学さんも主導権を握りたい思惑があると思いますが、それをはるかに超えるような走りでかき乱したい」と望んだ。 ◆全日本大学駅伝 8区間(106・8キロ)を舞台に、全国8地区の代表25校と日本学連選抜、東海学連選抜の計27チームで争われる。レース当日のメンバー変更は最大3人で、午前6時10分から同6時30分までが期限。同8時10分に号砲が鳴る。