「4行でまとめろ」ハーバードで150年伝わる作文力を一気に底上げするスキル【中学・高校受験】
<何から書き始めたらいいのか、どのように構成すればいいのか、迷わず作文できる「オレオ公式」について紹介する>
いよいよ受験勉強の追い込みに入る年末が近づいている。一朝一夕では成果の出ない作文や小論文の科目に苦戦している人も多いのではないだろうか。効率よく得点を上げたい今だからこそ、意識して実践するだけで一気に作文力が底上げされるスキルについてご紹介したい。 【グラフ】日本の小学生のスマホ所持率が、貧困層と富裕層の両方で高い理由 要点はシンプルだが、ハーバード大学でも150年に渡って教え続けられている、ロジカルな文章作成に欠かせない考え方である。受験のみならず、社会人になっても一生使える、簡潔に読み手に伝わる文章が迷わずにスラスラ書けるようになる技術を、この機会に身につけて欲しい。 今回は韓国でロングセラーとなり、日本でも発売わずか2ヶ月で4刷の重版を重ねている『作文宿題が30分で書ける! 秘密のハーバード作文』(CCCメディアハウス)から、ライティング・コーチのソン・スッキ氏の解説を抜粋して紹介する。【ニューズウィーク日本版ウェブ編集部】 ◇ ◇ ◇ <たった4行で考えをまとめるスキル> アメリカの大手新聞『ニューヨーク・タイムズ』などで活躍するジャーナリストのダニエル・コイルさんは、超一流の人たちがどうやって才能をみがいてきたのかが気になっていました。そして、世界中のスポーツチーム、音楽学校、一流進学校などを取材した結果、こんな結論にたどり着いたのです。 「才能とは、生まれつきのものだけではなく、練習でみがかれるものである」 ダニエル・コイルさんがたどり着いた超一流の人たちの才能開発のひみつは、その才能を開花させるために一番重要なスキル(能力)を、まずはとことんみがくということでした。そのスキルを最大値で発揮できるようになるまで、小さなことから毎日少しずつ地道に練習を重ねるのです。 たとえば、テニス選手なら、まずは「サーブのトス」を、バスケットボールの選手なら「レイアップシュート」だけを、目を閉じていてもできるくらいに練習しなさいということです。 ダニエル・コイルさんが言うように、超一流レベルの作文力を開花させるために、作文の一番重要なスキルが何かを考えました。文章を上手に書く人たちは、「言いたいことをロジカルに組み立てること」にずば抜けたスキルを発揮します。作文の場合は、「ロジカルな構成(組み立て)」がカンペキにできるように練習することが必要なのです。 いつでもどこでも、どんな時も、書きたいことをロジカルに構成できるようになりましょう。そのためにはどんな練習が必要だと思いますか?