大学見学は、親子で行くべき?服装はどうしたら…? オープンキャンパス、10の最新情報
7.オープンキャンパスに何を着ていく?
「オープンキャンパスに何を着ていけばいいの?」と、悩む高校生は少なくないようです。 「服装は基本的に参加者の自由であるケースがほとんどです。体験学習や実習に参加する際に『動きやすい服装を』などと呼びかけるケースもありますが、それを除けば、服装に条件を設けている大学は聞いたことがありません」と言うのは、高校生の進路指導・キャリア教育専門誌『キャリアガイダンス』(リクルート)の編集長として、多くのオープンキャンパスを訪れてきた赤土(しゃくど)豪一さんです。 オープンキャンパスの大事な目的は、大学の雰囲気を体感することです。注意点はあるものの、いつも通りの服装のほうが、リラックスしてイベントを楽しむことができ、情報が頭に入りやすいでしょう。
8. 【体験談】両親とオープンキャンパスへ
桜美林大学1年の西山和博さんは「パイロットになりたい」という夢をかなえられる大学を探して、オープンキャンパスに何度も参加しました。実際に大学に足を運んで雰囲気や施設を見て回ったことで、大学への志望意欲が高まったと言います。 パイロット養成コースは学費が高額で、4年間で2000万円程度かかるところもあります。両親と一緒にオープンキャンパスに行ったことで、パイロット養成コースへの両親の理解も深まり、それが自分の安心感にもつながったそうです。
9.【体験談】志望校選びの決め手に
AO入試(総合型選抜)で、第1志望の東北大学法学部に進学した鈴木叶恵さん(仮名)は、高1の夏に学校行事で東北大学のオープンキャンパスに行きました。それまで東北大学に対しては「仙台にある旧帝大」というイメージしかなかったものの、緑がいっぱいのキャンパスが気持ちよくて、「3年後にここにいられたらいいな」と思ったそうです。 その気持ちをさらに揺るぎないものにしたのが、模擬講義での教授の一言でした。講義の締めくくりの言葉がユーモアにあふれたもので、「この大学に行きたい」という気持ちを後押ししたと話します。
10.「ミスマッチ」を防ぐ
大学選びの際に最も重要なのは、「自分が何を学びたいか」という軸です。とはいっても、その軸が何か迷う高校生は少なくありません。そのためにオープンキャンパスで、大学での学びを体感できる探究型のプログラムを実施するところもあります。 創価大学もその一つです。高校1、2年生を対象に、自分の好きなことである「推し」を発見し、大学での学びや将来の仕事に生かしてもらおうという取り組みをしています。 このプログラムでは「国際協力につながる大学での学びとは?」をメインテーマに、1枚の写真から課題を見つけてグループで話し合ったり、意見をまとめて発表したりしていきます。企画広報課の平澤竜一さんによると、「ほかの人と対話することで、高校生のキャリアに対する意識に変化が起きます」。そして「プログラムを通して願っているのは、若者の学びやキャリアのミスマッチをなくすことです」と話します。
朝日新聞Thinkキャンパス