いま「熟年離婚」が急増中…全夫婦が絶対に知っておくべき「配偶者のイライラする行動」への対処法
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第8回 『妻の最大のストレスは『夫の存在』…配偶者が「生理的にムリ」になったときの対処法をカウンセラーが伝授』より続く
夫は精神的に限界が近かった
第1回記事で紹介した「15分に一度ジュースを飲む夫」の夫婦は、どうすべきだったのでしょうか。 そもそも、夫はなぜ「15分ごとにジュースを飲みに来る」のか考えてみます。夫はジュースを飲みに来るたびに、「うちの会社なんか潰れればいい」などとネガティブな発言を繰り返していました。 夫は40代で、本来は会社で重責を担うべき年代です。なのに夫が頻繁に仕事をサボり、不満をまき散らしているのは、何か仕事に集中できない理由、事情があると予想できます。 夫は、会社で思うように評価されないとか、理不尽な扱いを受けている、といった不満を溜めているのではないでしょうか。 「15分に一度ジュースを飲みに来る」という「頻度」は、夫の不満がかなり強いことを示唆しています。 夫は精神的に限界に近く、家族のサポートを求めているのかもしれません。仕事の愚痴を聞いてほしいがゆえ、ジュースにかこつけて妻のいるキッチンに来ていたのではないでしょうか。 仕事がつらい。もう会社に行きたくない。でも家族のことを考えると、いま会社を辞めるわけにはいかない。そう思って夫は人知れずがんばっていたわけです。