豪雪苦しむ青森・平川市に「力添え」 岩手・久慈市、秋田・男鹿市から除排雪支援 B&G財団協力
青森県平川市で9日、公益財団法人B&G財団(本部・東京)の防災拠点となっている岩手県久慈市と秋田県男鹿市の防災担当職員や消防関係者ら計7人が今週末までの予定で除排雪支援を開始した。 同財団は2021年度から、防災拠点となる自治体に災害資機材の配備と人材育成のハード・ソフト両面で助成を実施するとともに、B&G海洋センター所在地を含めた周辺自治体と相互支援のネットワークを構築しており、これまでに全国54自治体で拠点化が完了。本年度はさらに15自治体が参加している。青森県では鶴田町が拠点となっている。 現地で同行した同財団防災推進課の藤江嵐大さんによると、これまで地震や豪雨などの際の支援実績はあるが、除排雪は今回が初めて。 久慈市からの4人は同日午後から「農家蔵の館」で除排雪を開始。平川市の担当者と協力しながら、持ち込んだ重機を使って施設前の雪を片付けていった。 久慈消防署の東潤一予防係長は「これほどの雪では住民の方々の疲弊は想像に難くない。私たちも東日本大震災のとき支援をいただいたのでお互いさま。少しでもお力添えになれたら」と作業に汗を流していた。 一緒に作業した平川市農林課の小林哲也主査と須々田心主事は「遠いところから本当にありがたい。大変助かります」と感謝していた。