【バレー】「たった2年やけど長く感じました」池条義則監督(金蘭会高)が振り返る2年ぶりのインターハイ頂点への道
7月下旬に行われたインターハイで2年ぶりの頂点に輝いた金蘭会高(大阪)。池条義則監督のインタビューをお届け。予選グループ戦の東九州龍谷高(大分)戦をはじめ、強豪がひしめいた頂点への道のりを振り返る ――2年ぶりに優勝したインターハイは、どんな大会になりましたか? 正直、グループ戦(対東九州龍谷高〔大分〕)からきついところでしたが、負けたとしても次(敗者復活戦)を頑張れば、という思いもあったので。地元のチームが相手でしたが、そんなに気負わずにいきました。左の1年生の対策もうまくいって。いい状態で勝ちきれて、トーナメントに臨むことができました。 でも、(決勝トーナメントの)くじを引いたらいわゆる強豪校がたくさんいるゾーンで(笑) しかも、ひょっとしたらまた東龍(東九州龍谷高)とも戦わないとあかんな、とも考えました。 ただ、とにかく一つ一つ戦っていくしかないので。去年のインターハイ(※)はいきなり2回戦からの試合だったので、たくさん試合ができたらいいな、という気持ちでした。 ※連覇を狙った前回のインターハイは、シードで決勝トーナメント2回戦から登場。大森咲愛と西川凜が第18回世界U19女子選手権大会に出場して不在、そしてコンディション不良の選手が多いなか西村美波を中心に奮闘したが、進徳女高(広島)にフルセットの末敗れた トーナメントの1試合目の相手は埼玉県の狭山ヶ丘高。試合後のあいさつで、「ごめんね。名前を知らないチームやったけど、すごいね」と言いました。さすが埼玉県を勝ち抜いただけあるわ、という。小さいけど、非常に粘りのあるチームで勉強になりました。 僕は昔、小さいチームで戦っていたので、「粘って勝ってきはったんやな」「これだけ小さいチームも頑張っているんだ」という気持ちになって。相手にリスペクトしながら戦えました。 そこからはだんだん名のあるチームばかりになっていきました。(3回戦の)成徳(下北沢成徳高〔東京〕)に勝ちきれて、準々決勝で対戦した岡崎学園高(愛知)は中部総合(第74回中部日本6人制総合男女選手権大会)の優勝チーム。ほぼ3年目のメンバーということもあり、よっぽどテクニックがあるんやろうな、と大警戒しながら臨んで、うまく戦うことができました。 準決勝の東龍戦はセットを取られてフルセットになりましたが、あそこで負けたらグループ戦で勝った意味もなくなるので(笑) これまでは2セット目を取られると負けることが多かったですが、そこも克服することができました。 ――決勝の就実高(岡山)戦はストレート勝ちでした 向こうも(昨年度から)ほとんどメンバーが変わっていないなかで勝ちきれて。3セット目がいちばん伸び伸びと戦うことができて、考えてみたら最後がいちばん楽な展開でした。5セットマッチを3セットで終われるなんて、なかなかないですよ。 たった2年ぶりやけど長く感じました。去年とは違って、たくさん試合ができてよかったです。