美浜3号機が運転再開 関電1カ月ぶり発送電へ
関西電力は21日、補助建屋内の海水が通る配管で穴や内側から薄くなる「減肉」が確認され、運転を停止した美浜原発3号機(福井県美浜町)の原子炉を起動したと発表した。同日夜に発送電を再開する予定。10月15日に原子炉を停止して以来、運転は約1カ月ぶり。 関電によると、21日午前1時、核分裂反応を抑える制御棒を引き抜く作業を始め、午前4時に核分裂が安定的に続く臨界に到達した。 3号機は運転開始から原則40年、最長60年のルールに基づき、2021年6月、40年を超える原発として国内で初めて再稼働したが、テロ対策施設が未完成だったため同10月に再び停止。22年8月に運転を再開した。