「このたび わたしたちがノーベル平和賞をいただくことになりましたよ」原爆慰霊碑で先人たちに伝えた思いは 日本被団協・箕牧智之代表委員に聞く 被爆80年への決意 ノーベル平和賞の受賞決定を受けて
箕牧さん 「きのうね、ハチドリ舎というところで若い人たちがね、わたしたちの受賞を祝う機会をいただきましたときに、非常に若い人たちがいっぱい集まっておられてね、いわゆる核兵器・戦争・平和についてあいさつしていたのを見て、だんだん若い人たちも浸透しているなと思う反面、元安橋あたりで署名活動すると、外国の人は署名に応じていただきますが、日本人はすっと逃げるようにして、なかなかわたしたちの正面においでいただけませんでした。 しかし、今度のノーベル賞受賞で、おそらくたくさんの人が署名してくださるんじゃないかというふうに期待をしておりますが、そして被爆二世・三世、一般の国民を巻き込んで、戦争のない、核兵器のない、平和な世界を作っていくということをね、みんな学んでほしい。 今、ロシアでも、ウクライナでも、イスラエル・ガザ、あるいは中国・台湾、朝鮮半島と、いつ有事が起きるかわからんような状態、戦争状態もありますが、そうしたことをね、誰かが止めんと、なかなか戦争というのはやまないですよね。 国民は、『もう戦争だけはイヤだとイヤだ』と言っているのに、政治家がどんどんどんどん攻めて攻めて攻めるのがね、大きな、わたしたちにとっては矛盾のように思います」 コメンテーター 天谷宗一郎 さん 「今、箕牧さんがおっしゃったこと、小学6年生と4年生の娘がいるので、しっかりと伝えたいと思います。その中で来年、被爆80年を迎えるんですけれども、今後、どういった取り組みをしていくのかなっていうのを教えていただけますか?」 箕牧さん 「来年は80年を迎えることになりますがね、今、わたしたちの団体は被爆証言などしまして、特に平和公園の中にあるいろんな原爆の慰霊碑をね、慰霊碑巡りということをしてくださる人もおられて、そして、やっぱり80年前はこうだったんだよいうことをね、聞いていただけると思うんですが、わたしは被団協ができた頃は、一少年でしたからね。わたしとしては来年、大きな課題になると思いますから、みなさんと話し合って決めたいと思います」
青山キャスター 「箕牧さん、日本政府にはどういったことを求めたいですか。」 箕牧さん 「日本政府はまずね、やはり核兵器禁止条約にオブザーバー参加していただきたい。はい。もう2回、欠席ですがね。次、3回目は」
中国放送
【関連記事】
- “核と人類は共存できない”核兵器廃絶を訴え続け ノーベル平和賞に選ばれた日本被団協の歩み 「核兵器をなくすことは被爆者の課題ではなく人類の課題」
- 「喜びの一方で気を引き締めたい」日本被団協がノーベル平和賞 広島の若者グループが手作りケーキでお祝い
- 「核廃絶」への関心高まる 広島・平和公園に多くの外国人観光客 慰霊碑前には祈りの列 日本被団協がノーベル平和賞
- 「私たちは核兵器廃絶をあきらめません」ノーベル平和賞受賞決定 日本被団協の箕牧代表委員が原爆慰霊碑に受賞を報告 亡くなった34万人の被爆者に核兵器廃絶を誓う 広島・平和公園
- ノーベル平和賞に日本被団協が選出 「感動した」「核廃絶につながれば」 一夜明けた広島・平和公園で喜びと新たな決意