結局、一番使えるスーツはコレだった!イケオジが買い足すなら「ネイビースーツ一択」その理由を解説します。
日本の服飾業界の重鎮として活躍している、ファッションアドバイザー・赤峰幸生氏。 【どんなスーツも格上げされる】鉄板のネクタイと靴下セットがあった!
服飾のみならず、アートや歴史の分野にまで及ぶ博覧強記で、老若男女を問わずたくさんの方々に支持されています。 そんな赤峰氏が語る、誰も教えてくれなかった「紳士服の教科書」。第8回目は、ネイビースーツの着こなし方についてです。
50年前、イタリアのカプリ島にある青の洞窟に行ったという赤峰氏は、一口に青といえど、さまざまな美しいブルーがあることを知ったのだそう。今回のテーマであるネイビーも、単なる"紺"なんてひとことでは言えないくらい、さまざまな色があるんです。
奥深いネイビーの世界。今回は、こちらのネイビーのジャケットと、赤峰氏の自宅から持ってきた私物を使い、ドレスラインのコーディネートを4つご紹介いたします。
【1】トニック2000
まずご紹介するのは、ドーメルという会社が作っている、トニック2000という素材でできたスーツです。
トニック2000 とは、モヘア(山羊)30%・ウール70%の生地のこと。ネイビーの縦糸に、白の横糸を使って織り上げたスーツで、表面の布に糸が均等に現れ、霜降りのように白糸がぽつぽつと見えるのが特徴です。少しシャリッとして照りがあるので、パーティーシーンにぴったりです。
これに合わせるネクタイですが、まず右のネクタイを合わせると、かなり大人でシックな印象に。また、左のネクタイを合わせると、さらに大人っぽくなります。後者のネクタイはフランスのシャルベというブランドのネクタイ。同じようなブルーがスーツの生地の色に入っているのでよく馴染みます。
そこへリネンの白のポケットチーフをさします。チーフは白が基本です。また、パーティーの時は、シャツに必ずダブルカフス(袖口を折り返して二重にしたカフス)をしましょう。 襟はワイドスプレッド(100~120度前後の襟羽開きのもの)でも結構ですし、レギュラーでも結構です。
ドレスというイメージなら、アルバートサーストンのブレイシスを加えます。ブレイシスがスーツからののぞくと、よりレベルが高いコーディネートになります。