甲子園とは無縁だった天才(2)高卒で開幕スタメンマスク。”打てる捕手”の礎に…?
8月7日に開幕を迎えた第106回全国高等学校野球選手権大会。毎年、甲子園から多くのスター選手が誕生する一方で、甲子園には一度も出場できずにプロ野球で活躍する選手もいる。今回は甲子園とは無縁ながらも、ドラフト上位で高卒プロ入りを果たした現役選手を紹介する。 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表
炭谷銀仁朗(埼玉西武ライオンズ)
投打:右投右打 身長/体重:181㎝/98㎏ 生年月日:1987年7月19日 経歴:平安 ドラフト:2005年高校生ドラフト1位 高卒ルーキーでの開幕スタメンマスクや涌井秀章との10代バッテリーで話題を集めた炭谷銀仁朗も高校時代は甲子園とは無縁だった。 炭谷は甲子園優勝経験のある京都の名門・平安高(現龍谷大平安高)に入学。入学時から捕手として期待され、最上級生になると主将も務めた。3年夏の京都府予選では、準決勝で京都外大西高校に敗れ、甲子園出場の夢は潰えたが、高校通算48本塁打などの実績から強打の捕手としてドラフト候補に挙がった。 2005年の高校生ドラフトで西武ライオンズから1位指名を受けると、上述のように1年目から開幕スタメンを勝ち取り、開幕戦で安打を放つなど華々しいデビューを飾った。その後は苦しんだシーズンもあったが、2015年のベストナインとゴールデングラブ賞のW受賞や、2013年と2017年のWBC日本代表選出など、球界を代表する捕手となった。 その後は読売ジャイアンツ、東北楽天ゴールデンイーグルスを経て、2024年シーズンから古巣・西武へ復帰している。
ベースボールチャンネル編集部