【MotoGP】ヤマハ、アウグスト・フェルナンデスをMotoGPテストライダーに起用。Moto2王者が新たなキャリアへ
12月18日、ヤマハは新たなテストライダーとしてアウグスト・フェルナンデスと契約を結んだことを発表した。 【ギャラリー】MotoGP日本GP ヤマハ特別デザインのスクーター フェルナンデスは2022年にMoto2クラスでチャンピオンとなり、2023年にKTM陣営のGASGAS・テック3からMotoGPクラスへ昇格。ただ2024年限りでそのシートを失うこととなった。 以前から彼の2025年の動向については、ヤマハでテストライダーを務めるのではないかと噂されていたが、今回ヤマハが正式にテストライダーとして契約したことを発表した。 新たなキャリアへと踏み出すこととなったフェルナンデスは、テストライダー就任に際して次のようにコメントを寄せている。 「テストライダーとしてヤマハに加入することとなり、とてもうれしく、非常にワクワクしている。ヤマハ・ファミリーの一員になることはとても大きな名誉であり、これを実現してくれたすべての方に感謝している」 「本来のポジションへの復帰を目指すヤマハを後押しするべく、この素晴らしく新しいプロジェクトにベストを尽くすよ。みんなと一緒に旅を始めるのが楽しみだ!」 ヤマハは2021年にファビオ・クアルタラロがチャンピオンに輝いているものの、近年は苦戦。優遇措置(コンセッション)対象となった2024シーズンはプライベートテストも積極的に行ない、追い上げを目指したが、トップ返り咲きは果たせていない。 また2024年シーズンは以前からテストライダーを務めてきたカル・クラッチローが怪我によって離脱。当初予定されていたワイルドカードには、代役としてWSBKライダーのレミー・ガードナーが引っ張り出されていた。 なおヤマハのマネージングディレクターであるリン・ジャービスは発表の中で、クラッチローについて「体調を注意深く見守っており、できるだけ早く任務に復帰できることを願っている」とコメントしている。 フェルナンデスは2025年1月31日~2月2日にマレーシアのセパンで行なわれるMotoGPシェイクダウンテストから新たな仕事をスタートさせ、ワイルドカード参戦も通じて、ヤマハのマシン開発をサポートしていく予定だ。
German Garcia Casanova